ファンタジー・スプリングスに突撃!
2024年6月6日(木)、東京ディズニーシーに「ファンタジー・スプリングス」がグランドオープンする。このたび筆者はファンタジー・スプリングスに入る機会を得たため、エリアを探索、4つ中3つのアトラクションを体験してきた。
※今回の記事は体験レポートとなるため、ネタバレを避けたい方にはオススメしません。
「ファンタジー・スプリングス」レポート
エリアに入場!
ロストリバーデルタとアラビアンコーストの間といえる位置にある入り口からファンタジー・スプリングスへ。入り口から、このエリアに特徴的な3作品『塔の上のラプンツェル』『アナと雪の女王』『ピーター・パン』を模したモニュメントがお出迎え。テンションが一気に高まる。
『塔の上のラプンツェル』関連
あの「塔」がゲストをお出迎え!
エリアに入って右側にまず見えるのは、『塔の上のラプンツェル』をコンセプトにした世界。おなじみラプンツェルがマザー・ゴーテルに閉じ込められている塔が再現され、窓から顔を出したラプンツェルが外界を夢見て「自由への扉」(When Will My Life Begin?)を歌っている。
「フリン・ライダー(ユージーン)は、こんなに高い塔を自力で登ったのか」と彼のSASUKEプレイヤーのようなフィジカルにも驚嘆させられるが、初見で不思議に思ったのは、「なぜラプンツェルは観客から見える通路側ではなく、向こう側から顔を出して歌っているのか」ということ。
その疑問の答えはすぐわかることになる。その「塔」は作品を題材としたアトラクション「ラプンツェルのランタンフェスティバル」の始まりを告げる、最初のギミックとして、アトラクションの方向が正面になっているのだ。
「ラプンツェルのランタンフェスティバル」
ゲストがボート型の乗り物に乗り込むと、『塔の上のラプンツェル』の物語をなぞる冒険が始まる。まずは塔に載っているラプンツェルが「自由への扉」を歌っているところを見上げ、周囲にはユージーンやマキシマスの姿も。
その後も外に出られて喜ぶラプンツェルや、ケガをしたユージーンを魔法の髪の毛で癒すラプンツェルの姿も見られる。そしてついに「ランタンフェスティバル」へ。美しくランタンが浮かぶ中、ラプンツェルとユージーンが「輝く未来」(I See the Light)を歌う、映画の名場面が再現されている。
酒場の仲間たちに見送られ、ラプンツェルの描いたであろう絵の中にゲストが帰還。満足なコロナ王国の旅であった。
スナグリーダックリング
付近にはレストラン「スナグリーダックリング」が。ラプンツェルとユージーンが迷い込み、荒くれ者たちと交流した酒場を見事に再現したファンにはたまらないレストランだ。
今回は「ダックリングマフィン(キャラメル)」、「スウィーツエバーアフター(レモン&ストロベリー)」、そして「ラプンツェルのマジカルミルクティー」を実食。王道なスイーツを映画の世界観で食べられる体験に大満足だ。
『アナと雪の女王』関連
アレンデール王国に大興奮!
さらに進むと、目の前に広がるのは『アナと雪の女王』のアレンデール王国!!アナやエルサの城や、特徴的な建物がならび、すっかり旅行気分だ。
さらに奥には(近づくことはできないが)エルサが「Let It Go」(レット・イット・ゴー〜ありのままで〜)で建てた氷の城もそびえ立ち、完全な「アナ雪」の世界観がたまらない。
小腹も空いていたため、売店タイプの「オーケンのオーケーフード」で「オーケンのフッフーブレッド(カルダモン&ミート)」を注文。スパイスの効いた上品な味で、筆者的にはファンタジー・スプリングスで食べたフードの中で一番のお気に入りとなった。
アナとエルサのフローズンジャーニー
アトラクション「アナとエルサのフローズンジャーニー」は、ラプンツェルのアトラクションと同じく物語(『アナと雪の女王』1作目)をなぞっていくタイプのライドアトラクションだが、ラプンツェルよりも大規模な印象。
アナが「雪だるまつくろう」と歌うと扉が回転して反対側のエルサを見せてくれたり、エルサが歌いながら周囲に魔法をかけるとプロジェクションマッピングのように氷の世界が広がって行ったりと、まさに物語を追体験できるアトラクションだ。
『ピーター・パン』関連
夢見たネバーランドに潜入!
もうひとつフィーチャーされている作品が『ピーター・パン』。おなじみの「ネバーランド」が目の前に広がる。特徴的な山や、ドクロ岩、さらにフック船長の海賊船(自由に乗れる!)など、幼少から同作を見慣れていた身として興奮を隠せなかった。
ピーターパンのネバーランドアドベンチャー
このゾーンにアトラクションは2つあり、今回「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」には乗れなかったが、同アトラクションはスピンオフシリーズの「ティンカー・ベル」をモチーフに、妖精になった気分で楽しめるアトラクションだそうだ。
今回筆者が体験したのは「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」。3Dメガネでの映像型アトラクションであるため、ライド中の写真はないが、印象としてはユニバーサル・スタジオの「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」を彷彿(ほうふつ)とさせる感覚。
「フック船長に誘拐されたジョンを、ロストキッズの仲間として助けに行く」という設定でアトラクションに乗り込むと、船は縦横無尽に進み、周囲を囲む大画面が没入感をもたらしてくれた。
ルックアウト・クックアウト
外にはロストキッズの隠れ家をモチーフにした「ルックアウト・クックアウト」というレストランが。ロストキッズの服が干されていたり、落書きだらけだったりと、こちらも作品の世界に飛び込んだ感覚にさせてくれる。
今回食べたのは「ロストキッズスナックボックス(バターカレーチキン/レモンティーチキン)」。チキンとはいってもパンがメインで、さらに“かにせん”のような煎餅も入っているため、かなり腹持ちのよいメニューといえよう。
ホテル付近のショップではこのエリアの物語を学べる
「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」を予約していなくとも、ホテル付近のショップや石像などを楽しむことは可能。周囲には「ファンタジア」のミッキーマウスや「リトル・マーメイド」のアリエルなど、複数の石像が並んでいる。特に「白雪姫」の扱いは特殊でおしゃれであるため、どこに白雪姫がいるか、ぜひ探してみていただきたい。
ショップではキャストが、ホテルのオーナーである「ダッチェス」というキャラクターについて教えてくれた。
冒険好きのダッチェスは世界を回り、ラプンツェルのコロナ王国やアナ、エルサのアレンデール王国などさまざまな場所で交流を重ねたそうだ。その後、ダッチェスは魔法の泉を見つけ、旅で出会ってきたものをモチーフにした世界を作り上げた。それが「ファンタジー・スプリングス」なのだという。
ショップにはラプンツェルたちだけでなく、ムーランやメリダ(『メリダとおそろしの森』)などさまざまなキャラクターからダッチェスへの贈り物も飾られており、エリアの物語性を感じさせる作りになっていた。
今回は「ファンタジー・スプリングス」で体験したものをレポートした。まだまだ深堀りすればいくらでも魅力があるであろうファンタジー・スプリングスは、6月6日(木)にグランドオープン。
ぜひ魔法の世界への冒険に飛び込んでみていただきたい。