体を丸める姿は一見かわいく見えますが、実は強い不安や恐怖を感じているサイン。警戒レベルによって針の立て方も変わります。
苦手なのは大声や大きな音。一度怖い思いをすると、その出来事を忘れるまでに時間がかかると言われています。
こうした繊細さを持っているため、一緒に暮らす際は声かけをしながら、ゆっくりと信頼関係を育みます。
やりがちですが、後ろから突然触るのはNG。怖がらせないよう、正面に立って手のにおいを嗅がせ、下からお腹をすくいあげるようにして手に乗せましょう。
ハリネズミは触れ合いやすいサイズ感ではありますが、スキンシップを取るには正しい知識が必要なのです。
◆触られることがストレスになりやすい「ふれあい動物」は他にも…
ハリネズミだけではく、モルモットやウサギといった小動物も「ふれあい動物」にされやすいもの。しかし、そうした小動物も過度なスキンシップから体調を崩すことがあります。
例えば、ウサギは「寂しがり屋」というイメージが強いものですが、実は警戒心が強く、自己主張をしっかりとする生き物。個体によって性格や気質は違いますが、過度に構われることが強いストレスになる子もいます。
モルモットは最もポピュラーな「イングリッシュ」や縮れ毛が特徴的な「テディ」など、様々な品種がいますが、いずれも穏やかな性格である反面、警戒心は強め。モルモットは肉食動物から捕食される存在だったため、その名残りから警戒心が強く、臆病な子が多いのです。
捕食対象であったモルモットにとっては、自分より体が大きな人間も脅威の対象。もちろん個体差はありますが、自宅での飼育下では愛情を持ってお世話をしても懐かない子もいると言われています。
モルモットは聴覚が優れているため、大声や大きな物音が苦手。初めての人や環境に慣れるのに時間がかかりますし、環境の変化によってストレスを感じることもあります。ちなみに、突然のフリーズは、怖がっているサインです。