この商品は消費者としても特に「サイズが同じであってほしい」とは思わないもの。むしろ、大きいものや小さいものなどバリエーションがあったほうが楽しいかもしれませんね。
◆「フリーカット するめシート」が「フリーカット」であるワケとは
ほかにも気になったのは「フリーカット するめシート」。するめはカットされていた方が食べやすそうだなと思ってしまうのですが、なぜフリーカットにしたのでしょうか。
「食べやすさだけでいうとカットの方が良い部分かもしれませんが、カットしないままにすることでお客さまが自由に選べるような余白をつくりました。
たとえば、大判の状態でマヨネーズを挟んだり、頬張って引きちぎって食べたり、自分で好きなサイズにカットしたり……。あとはインパクト重視でベルトみたいな見た目が楽しいのではないか?という遊び心もありました」(無印良品担当者)
◆「甘くないカフェインレスカフェオレ」は、カフェオレなのか?
ほかにも、無印良品には「甘くないカフェインレスカフェオレ」という商品もあります。カフェインレスで甘くない……それはカフェオレなのでしょうか?
「無印良品では以前よりカフェインレスコーヒーの需要が非常に高く、豆粉では通常のオリジナルコーヒーよりも人気でした。一方でカフェインレスの飲料が以前はブラックコーヒーしか品揃えがなく、支持率が低いことが課題でした。
調べたところ、カフェインレス購入層は30~40代女性が多かったことから、その層の嗜好に合わせたオレ(ラテ)に再設計しました。
健康需要の高まりから市場でも砂糖抜きのカフェオレの需要が高まっていること、さらにカフェなどでも砂糖を入れずに飲まれる方が多いことから甘くない設計になりました」(無印良品担当者)
「甘くないカフェインレスカフェオレ」なんておかしくない? と思っていたのは思い込みで、むしろニーズがあったということ!