月9『海のはじまり』(フジテレビ系 月曜よる9時~)第6話は、因縁の物語になっていた。
水季(古川琴音)と弥生(有村架純)は同じころに妊娠していたのみならず、同じ産婦人科に通っていて、患者が自由に記すノート上で出会っていたのだ。
弥生は中絶したことをこのノートに書いて、このノートを読んで、生むか産まないか迷っている人に、他人のせいにしないで自分の意志で選択することをお勧めしていた。
◆海が存在しているのは弥生のメッセージのおかげでもある
言ってしまえば、海(泉谷星奈)がいまこの世に存在しているのは、弥生の書いたメッセージのおかげでもあったのだ。父・翔平(利重剛)に次いで弥生の言葉が水季を思い留まらせた。バタフライエフェクト。物事は間接的につながっている。
そういうことがあると海の存在がますます愛おしくなる。単に水季と夏(目黒蓮)の子供ではなく、みんなの子供という感じ。子供とはこういうふうにみんなで慈(いつく)しみ育んでいくものなのだろう。
毎回、水季と海の回想シーンが丁寧に出てきて、思い出が色濃いのだが、水季の念が強く残っていて海を頼むと残された人たちに語りかけているような気もする(それがホラーといわれる所以かも)。
さて。夏は南雲家にお泊り中。朝、起きると、ベッドの横には海がいる。海の部屋は海(sea)のように青い。朱音(大竹しのぶ)に起こされて、ふたりでゆっくり起きて、朝ご飯。
海が卵焼きを落とすと、さっと動くのは朱音と翔平。テーブルをふいたティッシュを海がゴミ箱に投げ入れそびれても、一番近くにいる夏は咄嗟(とっさ)に動けない。
そんな彼にもようやく自主的に動くチャンスがやってきた。海の髪を結うチャンスが訪れる。ところが海は「編み込み」をねだり、編み込みは事前に習ってなかった夏は途方にくれる。
結局、朱音が編み込みしてくれて、夏と海は水季と海が住んでいた部屋へとお出かけ。すでに解約しているが、大家(岩松了)が入れてくれた。