【奈良県奈良市】登録有形文化財建築「藤間家住宅」で、外国人向けの滞在制作プログラムがスタート!
日本独自の修復技術として海外でも注目を集める、「金継ぎ」の理論と技法を学ぶレジデンスプログラムでは、最大1カ月の滞在プログラムや、外国人観光客が1日のみでも参加できるワークショップを通じて、参加者に金継ぎの奥深さを伝える。
金継ぎは、欠けた陶器の修復箇所を装飾的に仕上げることで新たな美を生み出す技法で、世界的にも「KINTSUGI」として知られており、欠けた部分を美の一部とする日本独自の美意識に基づき、現代のサステナビリティやアップサイクルの概念とも共通している。
インストラクターが各プログラムを担当
「アーティストインレジデンスプログラム」では、それぞれの分野の専門知識を備えたインストラクターが各プログラムを担当し、期間中、参加者を指導。参加者は藤間家住宅内または近隣のゲストハウス等に滞在し、プログラムを受講する。
プログラム期間中、参加者は近隣エリアの和紙工房、表具材料店、道具店等の見学も行う。
定期的に滞在プログラムを実施
11月24日(日)10:00~16:00には、トライアルとして、「金継ぎワークショップ in 藤間家住宅」を開催。参加定員は4名で、参加費は無料だ。講師は、金継ぎの魅力を広く発信するための活動を続けている、クレメンタイン ナトル氏。現在、ウェブサイトにて参加応募を受け付けている。
藤間家住宅では、2025年10月以降、4週間及び2週間の滞在プログラムを定期的に実施。今年12月以降、ウェブサイトで募集が開始される予定だ。
金継ぎのみの、単日ワークショップも行われる。
文化庁による事業に採択された高畑トラスト
高畑トラストが採択された文化庁による令和6年度「文化資源活用事業費補助金(全国各地の魅力的な文化財活用推進事業)」は、文化財の保存と活用に向けた再投資を目的としている。インバウンド観光客の旺盛な知的好奇心を満たし、文化財の高付加価値化を図ることを目指しており、奈良県からは高畑トラストと華厳宗元興寺の2団体を選出。