「ワールドシリーズ独占中継なのに、なんでフジテレビは大谷さんにインタビューできないの?」
「山本にはインタビューして大谷はダメだったとなると、やっぱりフジは大谷の新居晒した件を許されてないんじゃ」
「グラウンドでフジの取材を拒否したように見えた時の大谷さんの鬼の形相ヤバかった。あんな聖人みたいな人に敵意むき出しにされるってよっぽどだよ」

 大谷とフジテレビの因縁で多くの人が思い浮かべたのが「新居晒し事件」だ。5月に大谷がロサンゼルスに新居を購入したことが明らかになり、フジテレビと日本テレビが空撮や近隣からのリポート、住民へのインタビューなどで、場所が特定できるような形で新居を報道。その影響で新居周辺に観光客が集まるなどの弊害が起きた。アメリカではセレブ宅を狙った窃盗・強盗事件が多発し、場所を特定されるとリスクが増大することもあり、大谷側が激怒したといわれている。

 フジテレビの港浩一社長は「大谷選手とそのご家族、関係者にご迷惑をおかけして、大変申し訳ない」と謝罪した一方、一部で伝えられた「ドジャースの取材パスを凍結された」との報道は否定。これで一件落着となったかと思われていたが、今回の不自然な「インタビューなし」という状況を踏まえると、大谷はフジテレビをまだ許していない可能性がありそうだ。

 ただ、フジで大谷のインタビューがまったく流れなかったわけではない。同局のニュース番組などでシャンパンファイト中にインタビューに応えている映像は放送されていた。しかし、よく見るとこれは囲み取材のような状況で独占インタビューではなく、なおかつ大谷はNHKのマイクに向けてしゃべっているように見える。そのため、ネット上では「NHKのインタビューを横から撮って流しているのでは」との疑いの声まで上がる事態となっている。

 いずれにしても、ワールドシリーズを独占中継したのに大谷に個別でインタビューできないというのは、ふつうなら考えられないこと。ワールドシリーズの中継および再放送が高視聴率となり、フジテレビ社内は大喜びしているというが、はたして浮かれていていいのだろうか……。