夫に「そこで1番人気だったお弁当って何?」「バンの色とか特徴は?」など、美帆子さんがしつこく聞いていたら…なんとAさんが泣きだしてしまったんだそう。
「ビックリして、どうしたの?って聞いてみたら『ごめん、実はそんなお弁当屋は存在しないんだ…』と言われて…最初、意味が分からなくてポカンとしてしまいました」
◆不倫相手の手作り料理を妻に食べさせていた夫
泣きじゃくる夫を、何でも言ってごらんとなだめると「実は、部下と不倫していて…栗ご飯のおにぎりは彼女に何度もリクエストして作ってもらっていたんだ…でも、もう振られてしまったから2度と食べる事は出来ないんだよ」と告白されて唖然(あぜん)とする美帆子さん。
「もちろん不倫をされていた事にも腹が立ちましたが…不倫相手の手作り料理を私に食べさせるなんて、いったいどんな神経しているんだよ?と呆れましたね」
泣きながら「ごめんね、悪気はなかったんだけど美帆子に美味しい栗ご飯…食べさせてあげたくて、つい…」と話す夫を見て、あぁダメだ、コイツに何を言っても通じる気がしないと力が抜けてしまったそう。
「話し合って仲直りする気にもなれなくて…あれから夫には寝室には出入り禁止を言い渡し、ソファーで寝てもらっています。このままだと離婚するかもしれませんね…」
それ以来、美帆子さんは栗ご飯が嫌いになってしまったそうです。
<文・イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop