左からゾーイ・サルダナ、セレーナ・ゴメス、カーラ・ソフィア・ガスコン、アドリアーナ・パス(See Li / Picture Capital / Alamy Stock Photo)
ゾーイ・サルダナ、セレーナ・ゴメス、アドリアナ・パス、カーラ・ソフィア・ガスコンら『Emilia Perez(原題)』のキャストがカンヌ国際映画祭にて主演女優賞を受賞した。
メキシコを舞台にしたクライム・ミュージカル映画である『Emilia Perez(原題)』(エミリア・ペレス)が、カンヌ国際映画祭にて初上映。ゾーイ・サルダナ、セレーナ・ゴメス、アドリアナ・パス、カーラ・ソフィア・ガスコンらキャスト陣が「アンサンブル・キャスト」として主演女優賞を受賞する快挙を達成した。
特にカーラ・ソフィア・ガスコンは、トランスジェンダーを公言している俳優としてカンヌで主要部門を初受賞という歴史に残る快挙だ。今作で彼女は女性としての本当の自分を受け入れ、贖罪の道を歩む恐ろしいカルテルリーダー役を演じた。
『Emilia Perez』はフランスのアカデミー賞候補作品として出品されており、今作の権利を英米にて獲得したNetflix(ネットフリックス)は、ガスコンの主演女優賞も含む主要部門でのオスカーキャンペーンに多額の資金を投入しており、ガスコンがアカデミー賞を受賞する初のトランスジェンダー公言俳優になる可能性もありそうだ。
大統領選の話題になると、ガスコンはメキシコでクラウディア・シェインバウム・パルド氏が女性初の大統領となったことも振り返りながらドナルド・トランプ氏(前アメリカ大統領、次期アメリカ大統領候補)に対立する姿勢を示し、「人々が理性的に行動し、合理的に考えることを望む」「最善ではなかった数年前の世界に戻りたくない。私は人間に希望を持っているの。彼らが、自分の国と彼らが住む社会にとって最善のものを選ぶと知っているよ」と語り、選挙で「合理的な選択」をすることを人々に呼びかけていた。