そして難航不落とされているのが、風間杜夫犯人回だ。
「本編にて、著作権管理に厳しいことで知られる長谷川町子作の『サザエさん』の映像が使われているのがネックとなっているようです。実は、日本で初めてキャラクターの著作権を争ったのが1971年の『サザエさんバス事件』で、立川バスが観光バスの車体にサザエ・カツオ・ワカメを描き『サザエさん観光』として運行していたのに対する裁判でした。結果、長谷川氏の訴えが認められ、立川バスが1824万円を賠償する判決が出ています。それならば、ドラマではカットして再放送すればいいのではと思われるかもしれませんが、『サザエさん』が流れているのは、まさに事件解明につながる重要なシーンであるため、それも難しいのです」(前出・テレビ誌ライター)
傑作ぞろいの『古畑任三郎』。今の若い世代が全てのエピソードを見られる日は来るだろうか。