この「ブレイキングダウン」のパロディが数多く生まれているのは、やはりそのフォーマットの汎用性だろう。
全員が“ケンカ腰”であることにより無礼講の状態が生まれ、先輩後輩などの上下関係を抜きにした発言に違和感がなくなることに加え、どんな暴言でも「ブレイキングダウンなら言いそう」という雰囲気が生まれる。さらに、昨今厳しくなってきたコンプライアンスを無視しているという爽快感もある。
さらに、本家のブレイキングダウンに登場するキャラクターたちがあまりに個性的であるため、パロディで芸人が“やり”すぎても「やりすぎ感」がないのも企画としての強みになる。
朝倉本人は昨年3月、『ぽかぽか』(フジテレビ系)に出演した際に、こうしたパロディについて「ありがたいというかうれしいですね。違う方向で宣伝してもらってると思ってるので」と語っており、歓迎ムード。今後、また新たな「ブレイキングダウン」パロディ企画が生まれてくることを期待したい。
(文=新越谷ノリヲ)