『ジュノン』のコンテストは、すっかり男性の芸能界への登竜門となっているが、ほかに大々的なオーディションでは、ホリプロ主催の『ホリプロタレントスカウトキャラバン』、オスカープロモーション主催の『全日本国民的美少女コンテスト』、東宝芸能主催の『「東宝シンデレラ」オーディション』などがある。これらのオーディションでも主催者が後に活躍する“大きな魚”を逃がしていた。

「現在、アミューズに所属するディーン・フジオカは97年の『ジュノン』のコンテストで最終選考まで残ったが、芸能界入りはならず。その後、アジア圏での活躍を経て、15年後期のNHK連続テレビ小説『あさが来た』でブレイクを果たした。橋本愛は2008年のホリプロのオーディションでファイナリストに残るも受賞はならず。それでも、同年の現在も所属するソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)の子会社のオーディションでグランプリを受賞し芸能界入り。なかなか繊細な性格なので、当時、マネジメント業に力を入れたばかりの同社で作品選びなど、ある程度ノビノビやれたことが奏功して成長できたのだろう」(同)

 芸能界で活躍するには、才能はもちろん重要なのだが、あきらめない鋼のメンタル、事務所との相性も重要な要素だということだろう。