「こんなに心優しいお利口さんなら、『本当の家族』ともすぐ出会えるだろう」と思われましたが、まさにその通り。保護からわずか数週間で「迎え入れたい」という里親希望者さんが現れました。

◆先住犬ともすぐに打ち解け、幸せを掴んだ

 ただし、保護犬の多くは、里親希望者さんが「迎え入れたい」と申し出ても、そのまま譲ってもらえることは稀。大半は、一定のトライアル期間を経て、里親希望者さん・保護犬双方が問題なく過ごせたところで正式譲渡となります。

 もちろんレオナも一定のトライアル期間が設けられましたが、この家には大型の先住犬がいます。里親希望者さんだけでなく、この先住犬との相性も見定められることになりました。

 しかし、心配は杞憂に終わり、レオナはトライアル初日から先住犬とすぐに馴染んで仲良しに。そして里親希望者さんとの相性もピッタリで、めでたく正式譲渡となりました。

◆新しい名前をもらって元気に過ごす

レオナ
優しい里親さん家族、先住犬と一緒に
 レオナのお世話をしていた預かりボランティアさんは、いつも優しく子犬に接してくれていた姿を思い出すと、少し寂しい気持ちになりました。

 しかし、それでもレオナが幸せを掴んでくれたことのほうが嬉しいと、巣立っていく後ろ姿を笑顔で見送りました。

 後にレオナは、里親さんから「咲ちゃん(さくちゃん)」という新しい名前をもらい、今は毎日幸せに過ごしているそうです。里親さん家族、先住犬と一緒にいつまでも明るく元気に過ごしてね!

<取材・文/デコ女子部>

【デコ女子部】

編集プロダクション・decoの女子部門。30~40代の男女の編集・ライターにより執筆