仕事もプライベートも、人と関わらないと生きていけないわけですが、僕も、自分にできないことができる人や、自分にないものを持っている人にはやっぱり興味がわくし、どういう感性なんだろう、どういう感覚なんだろうと、知りたくなります。

◆友達になるかは、その人のまとっている空気感で分かる(伊藤)

――どんな人に居心地の良さを感じがちですか?

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中川:自分とテンポ感の似ている人ですかね。会話のテンポとか空気感って、あると思うんです。チャチャと樂のふたりにも言えると思うんですけど、そういう動物的な嗅覚って、たぶんみんな持ってると思うんですよね。考えとか、価値観とか、それ以前の意識的なところでの居心地の良さというか。趣味が同じとか、そういうのももちろんいいんですけど、僕の場合は、あまりにぎやかな場所は好きではないので、マイペースな、ゆったりした空気感が好きです。

中川大志さん
――伊藤さんはアーティストとしていろんな方と組まれることも多いです。刺激だけではなく、居心地の良さで関係が続いたりしますか?

伊藤:初めはその人の作っているものに惹かれてご一緒しようと思うんですけど、お友達になったりするかは、その人自身のまとっている空気感でなんとなく分かります。そこの嗅覚は結構はっきり持っている方です。

価値観が違ったり、作っているものが違えど同じテンポ感だったり。無意識にかもしれないけれど割と選んでいるんだろうな、と思います。居心地が悪かったら、結構すぐにわかってしまうタイプです(笑)。

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◆ふたりは今「好きな道」で生きられている?

伊藤万理華さんと中川大志さん
――チャチャは「人目を気にせず、好きに生きる」をモットーにしています。おふたりは、はたから見ていて、少なくとも「好きな道」で生きているように映ります。

伊藤:そうですね。好きな道で生きていると思います。一度やりたいと思ったら、衝動的に動いてしまうところがあります。