また、次世代支援として、『薩摩のさつま』の認証マークがついた商品が購入されると、シール1枚につき売上げのうち10円がさつま町の子どもたちの教育やスポーツ振興に活用される仕組みとなっている。

移住者目線でさつま町の魅力を伝える展覧会

さつま町の地域おこし協力隊の3名
左が「薩摩のさつま魅える展」企画者の中原満樹さん

「薩摩のさつま 魅える展」は、同町の地域ブランド『薩摩のさつま』に関わる地域おこし協力隊が、移住者から見たさつま町の当たり前を「違和感」と捉え、地域の魅力を、ヒト・モノ・コトに分類し、魅力として表現する展覧会。

東京からさつま町に移住し半年となる、企画担当者の中原満樹さんをはじめとした地域おこし協力隊を中心に企画された。

日本全国で人口減少や少子高齢化などの地域課題があるなか誕生した、地域ブランドという新たな取組み。仕事や生活、遊びや伝統への関わりなど、人々の暮らしの様々な場面が分散せず近い距離にあることで浮かび上がるものごとの多面性を、地域ならではの資源、さつま町ならではの魅力として展示する。

さつま町から車で約70分離れている鹿児島市内で、鑑賞者がヒトの姿やモノ、活動としてのコトに触れる機会をつくり、「行ったことはないけれど、なんだか興味と愛着の湧く町」となることを目指す。

期間中は、展示品に関係のある特産品をはじめ、地域ブランド『薩摩のさつま』の認証品を一部販売するほか、さつま町の竹細工に触れるワークショップも実施し、さつま町への興味と愛着が生まれる機会を創出する。

竹と和紙を使ったワークショップ

11月2日(土)・3日(日)に開催されるワークショップでは、さつま町の竹細工職人が作ったフレームに、鹿児島県の伝統的工芸品の鶴田手漉和紙を貼っていき、みんなでつくり上げたものを展示品の一部にする。

全国有数の竹林面積を誇るさつま町に、竹だけではない工芸品があることや、あまり知られていない和紙の裁断方法を知ることで、「当たり前」の先入観を取り払う機会にしていく。