オランダに本部を置く観光の国際認証団体グリーン・デスティネーションズが実施する2024年「グリーン・デスティネーションズ アワード(以下、GDアワード)」において、日本から4地域の受賞が確定した。

持続可能な観光の国際表彰制度

「GDアワード」は、2018年にスタートした持続可能な観光の国際表彰制度であり、国際基準「グリーン・デスティネーションズ基準(以下、GD基準)」に基づいて評価される。

出典:グリーン・デスティネーションズ・ジャパン資料

2024年10月現在は、世界でプラチナ10地域、ゴールド15地域、シルバー27地域、ブロンズ9地域の61地域がアワードを受賞している。また、11地域が認証(GSTCサーティファイド)を取得。GSTCサーティファイドとは、GSTC(世界持続可能な観光協議会)が認定する認証で、GD基準への完全準拠が求められる。

出典:グリーン・デスティネーションズ・ジャパン資料

GDアワード・認証は、「持続可能な観光」に関する取り組みについてGD基準に基づいて評価され、その基準は「観光地管理」「自然と景観」「環境と気候」「文化と伝統」「社会福祉」「ビジネスとコミュニケーション」の6セクションに分かれている。84の基準項目に対して審査が行われ、達成率によりアワード・認証が決定される。

現在日本国内では5つの地域が「GDアワード」を獲得

2024年は、日本から4地域の受賞が確定した。このうち、「岩手県釜石市」は前回のシルバー賞からゴールド賞へランクアップ。


「愛媛県大洲市」、


「香川県小豆島(小豆島町、土庄町)」、


「岐阜県高山市」の3地域は初の審査に臨み、いずれもシルバー賞を受賞した。この結果により、昨年シルバー賞を受賞した「北海道ニセコ町」と合わせると、現在日本国内では5つの地域が「GDアワード」を獲得したこととなる。

関心が高まる持続可能な観光

アワードの受賞は、第三者認証機関からのお墨付きを意味し、持続可能な観光地として国際的な評価が高まる傾向がある。