◆どうしても諦めきれずに取った行動とは?

指輪
ですがどうしても指輪に心残りがある涼子さんはつい、政樹さんと半同棲していた部屋の周りをウロウロしてしまいました。

「もう鍵も返してしまったし、不法侵入する訳にもいかないのでどうしようもないのですが…。あ、でもやっぱり政樹に会いたくないので、彼がいない時間を狙って行きましたよ」

すると、そのマンションの前を涼子さんが通り過ぎようとした瞬間に、偶然、政樹さんの部屋の玄関が開いたそう。

「うわ、ヤバい!と思いとっさに隠れたのですが、出てきたのはモデルさんみたいにキレイな女性でした。そして政樹お気に入りのロンTを着ていたので、きっと新しい彼女だろうと思ったんです」

涼子さんはその瞬間「ここは恥も外聞もかなぐり捨てて、この女性に指輪を取ってきてもらうしかない!」と思い、勇気を出して彼女に話しかけてみました。

「もちろん最初は不審がられましたが、私が部屋の中を細部まで知っていることと、その後ここに私宛の荷物が届いたことがあったらしく、彼女がその宛名を見て私の名前を覚えていてくれたので、信用してもらうことに成功したんですよ」