◆“心の知能指数”が低いエリートは意外と多い

彼は直面している問題を乗り越えるための思考を働かせることができず、先延ばしにして現実逃避しているのでしょう。いずれにしても、健治さんの問題解決力の低さが露呈してしまっている状況と考えられます。

アラフォーでエリートの健治さんが、なぜこんなことになってしまっているのかというのが、瞳さんとしては理解できないのでしょうが、それは「ハイスペ年上彼氏」に間違ったイメージを持ってしまっているからかもしれません。

健治さんは39歳ですから年齢で判断するなら立派な大人ですし、難関大学卒のエリートですから頭もいいという先入観があるのでしょう。

しかし、精神年齢が未成熟で中身はお子ちゃまというアラフォーは決して少なくありませんし、ハイスペでも学校のお勉強の成績や与えられた仕事に対してのスキルが高いだけで、“地頭”が悪いというケースも少なくありません。

「ハイスペ年上彼氏」でも、“心の知能指数”と呼ばれる「EQ」が低く、問題に直面すると思考停止になってしまうという男性は、意外といるのです。

余談ですが、「ハイスペ年上彼氏」は自分のキャリアのみを客観視して、自身でも“大人で頭がいい”と思い込んでおり、実は精神年齢が低いことや地頭が悪いということの自覚が薄いというパターンは往々にしてあります。健治さんももしかすると、その無自覚タイプという可能性は捨てきれないでしょう。