◆職場の雰囲気が悪化
結局「お店のご飯を食べた時は半合分のお米を持参して返す」ということに落ち着いたのですが、それ以来オーナーとバイトの仲はピリピリしだしました。
「オーナーはケチだし食にこだわりもないみたいで、お店で使っているお米はかなりお安めのものなんですよ。ですが佐藤さんをはじめとするバイトのお姉様達は、自宅では高級な美味しいお米を購入している方が多く『なんでこんな激安米とうちの高級米を対等にトレードしないといけないの?ていうかどれだけあさましいんだよ!』とブチ切れていたんですよ」
しかもその話の流れから、バイトのお姉様同士で誰が1番高級で美味しいお米を取り寄せているかでマウントの取り合いになってしまい、バイト同士の空気も悪くなっていったそう。
◆無実の罪を着せられ…
そしてついに佑香さんもそんな負の連鎖に巻き込まれてしまい…。
「多分、新人の私があまり言う事を聞かなかったことが面白くなかったみたいで…、よく一緒にシフトに入っていた菅原さん(仮名・40代後半)に『佑香さんがいつも人の目を盗んでご飯を持ち帰っている』とデマを流されてしまったんですよ。
もちろん私はそんなこと1度もしていないので完全な嫌がらせなんです。でもそのデマを信じてか便乗して楽しんでいるのか分かりませんが、嫌味を言われたり無視されることが増えましたね」
ついには噂を聞きつけたオーナーに呼び出されて、佑香さんはお説教をされ問い詰められてしまいました。
「私は無実だし、しかもそんなちょっとのお米のことで何人もの人が揉めるなんて…、いったいいつの時代なんだよ?と馬鹿馬鹿しくなってしまい、私はその場でバイトを辞めてしまいました。もうクソドケチオーナーにも、この騒動に乗っかって嬉々として意地悪してくるババァ達にもうんざりって感じでしたね」
◆オーナーに送りつけたものとは?
そして佑香さんは、近所のスーパーで最近見かけるようになった少しお高めな新米を購入してオーナー宛に送りつけたんだそう。