さやかさんは優しい女性だと思います。しかし、この話を聞いていて思ったのは、相手を傷つけないようにと言っているけれど、本当にそうでしょうか? ということです。

悲しむ男性
気が乗らない相手とデートして、相手を本気にさせてしまったら、その方が後々相手を傷つけてしまうでしょう。

さやかさんが断っていれば、男性ももしかしたらもっと相性の良い相手をその場で見つけられたかもしれないと考えると、相手の時間も無駄にしたことになります。

◆誰も傷つけない「上手な断り方」は

相手を傷つけたくないなら、「お誘いいただき、とても嬉しいです。でも明日は仕事で朝が早いので、今回は早めに失礼します」など、伝え方に気をつけて断れば、相手もさほど傷つかないでしょう。

長期的に考えても、嫌われるのが怖くて本音が言えない関係は、良い関係とは言えません。結婚は、今後長い時間を共にする人とするものです。相手の顔色をうかがっていては疲れますし、相手からしてみても何を考えているのかわからず不安に思うでしょう。

これは、恋愛や結婚以外にも、友人関係やビジネスでも言えることかもしれません。

◆まずは自分の思いを口に出す練習から

さやかさんのように、嫌われるのが怖くて本音を伝えられない人は、自分が思っていることを口に出す練習をしてみるとよいでしょう。その練習は婚活相手だけでなく、同僚や友達でもいいのです。

例えば、婚活パーティーであまり一緒にいたくない相手とマッチングしたら、会話が盛り上がる前に「今日はこの後予定があるので、早めに失礼させていただきます」と伝えておくとか、お願いしていた仕事を同僚が忘れていたら「可能であれば、今日中にいただけるとすごく助かります」など、伝え方を意識しながら自分の思っていることを口に出していきましょう。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<文/田中亜依>

【田中亜依】

恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。婚活歴10年、婚活に700万円を投資。マッチングアプリ、結婚相談所、合コンで600人以上の男性と出会い結婚。この経験を生かし、国内最大手結婚相談所にて「また会いたくなるデート方法」などのセミナー講師として活動。公式ホームページ/Twitter:@date_coach_ai/Instagram:@ai_tanaka1019