◆筆者から元彼に直撃しちゃいました

 なんと今回取材する中で、志田さんと元彼の共通の友人を介して、彼本人に話を聞くことができました。

――ズバリ、彼女との画像はあとどれくらい残っていて、なぜ送りつけているのでしょうか。

元彼「……枚数は数えていません。知らない。10枚とか、30とか、多分50は無いです」

――10枚と50枚では、かなり差があるような気がしますが……。

元彼「消していないだけです。めんどくさいんで。別れたって、思い出をすぐ消すかどうかはその人の勝手だと思いますけど」

――毎晩送りつけている、その理由はなんですか。

元彼「『送りつけている』とか、なんかその表現いやですね(笑)。僕なりの、よりを戻したい、『この頃の幸せだった瞬間を、思い出して』っていう意思表示ですよ」

――相手が嫌がるかもしれないとか、モラルに反するという感覚はありますか?

元彼「意味が分からない。ぼくは幸せだったこの頃に戻りたいだけですし。彼女に画像見て、当時の気持ちを思い出してほしいだけ。多分あと少しで、やり直せると思います」

 ……どことなく、粘着質で思い込みの激しさを感じる彼の回答に、さらに背筋が凍りました。

 今の志田さんは、今後大事にならないように、複数の共通の友人を介して、彼のやっていることがどれほど異常なことなのか、必死に説得を続けているそうです。

 元恋人のスマホの中に眠った、当時の写真の行方……。きちんと消去されているのか、一抹の不安が胸をよぎります。

<取材・文/赤山ひかる イラスト/ズズズ@zzz_illust>

【赤山ひかる】

奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。