◆息子にはだんじりに参加させたくない…

 2人の間には1人息子の友樹さん(仮名・23歳)がいて、夫は子どもの頃から友樹さんを祭りに参加させていました。しかし、小百合さんは近年の祭りの事故の多さを受けて、友樹さんにだんじりに乗ってほしくないという気持ちがあるといいます。

「やっぱり、息子にはケガとかしてほしくないので乗ってほしくないと思ったんです。しかし、私の意見に夫は大反対! だんじりに絶対乗せたくない私vs絶対に乗せたい夫のバトルが勃発したんです」

 ちなみに、息子さんはどう思っているのかを聞いてみると「別にどちらでもいい」という感じだったそう。そのため、子どものときはまわりの友人もいたため、参加させていたといいます。

「でも、夫は将来的にはだんじりに乗ってほしいと思っているようでした。そこで私が考えたのは、息子を地元から出す作戦。

 東京の大学に行かせて地元から出せば、祭りに参加しなくなるのでは? と考えたんです。私は出身が東京なので、年に1回は家族や友人に会うために東京旅行をしていました。そこに息子も連れて行って東京を気に入らせようという作戦を実行したんです」