◆できるとかできないとかじゃなくて、夢中になれたから
――そこで諦めるのではなく、食らいつこうとしたんですね。
小泉「ここにいたかったし、自分もレギュラーになりたいと思いました」
――負けず嫌いなんでしょうか。
小泉「いや。やっぱり、この世界はなんて面白いんだと思ったからだと思います。夢中になれたから。できるとかできないとか、そういう話じゃなくて、とにかくここにいたいと思った。自分もこの役者さんたちのように、何年かしたら、160キロの球を打ち返してやるんだと」
――ちなみに好奇心は強いですか?
小泉「人は好きです。そうじゃなければ芸能界は長く続かないと思います。人と向き合う仕事ですから。もちろん役者もそうです。役とも人とも向き合う。苦痛も伴うアナログな作業なんです。でもそういう作業が好きですし、何より、人が集まった時のエネルギーが、僕は好きです。映画にしてもドラマにしても、バラエティ番組にしても、ひとつの作品、番組を作るために、たくさんの人たちが集まる。楽しいこと、面白いことをしている人たちのエネルギーが詰まっている、そこで生きていたいのだと思います」