今年も出そろった民放各局の秋ドラマ。テレビの初回視聴率データを見ると、1位は『相棒 season23』(テレビ朝日系)で世帯12.6%、個人7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と手堅い数字を残し、2位には『ザ・トラベルナース』(同)が世帯11.3%、個人6.3%とシリーズものが結果を残している。3位は日曜劇場の『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)、こちらは世帯11.0%、個人6.9%と、前クールの『ブラックペアン』を下回っている。

 一方、放送時間帯や裏番組が関係ない配信サービス「TVer」においては、その傾向はじゃっかん異なるようだ。リビングの大画面テレビではなく、ひとりでこっそり見たい作品はどれなのか。ここでは「お気に入り数」を基準にランキングトップ10をピックアップしてみた。

1位『わたしの宝物』(フジテレビ系)85.8万

 松本若菜が、不倫によってできた子どもを「夫の子」と偽って育てていく「托卵」をテーマにしたドラマ『わたしの宝物』がTVerでは第1位に。フジテレビの三竿玲子プロデューサーが担当してきた『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』、『あなたがしてくれなくても』の系譜を継ぐ“妻モノ”は、やはり家族と一緒に堂々と見る類の作品ではないようだ。

 不倫相手役のSnow Man・深澤辰哉による濃厚なラブシーンもあり、ファンから阿鼻叫喚が上がっていることでも話題になっている。

2位『相棒』(テレビ朝日系)79.2万

 やはり強い『相棒』。シーズン23を迎え、25年間にわたって日本の刑事ドラマの顔となっている水谷豊。寺脇康文のコンビも通算10シーズン目となり、まさに盤石といえそうだ。

 成宮寛貴の8年ぶりのシリーズ復帰もささやかれる中、どこまで数字を伸ばせるか。

3位『ライオンの隠れ家』(TBS系)77.9万

 柳楽優弥主演、坂東龍汰が自閉スペクトラム症(ASD)という難役に挑んでいる『ライオンの隠れ家』が第3位。心温まるホームコメディと身も凍るサスペンスが同時並行する個性的な作品でトップをうかがう。