『虎に翼』の松山ケンイチは、第1回から意識的に動作を行い、最終回へ向け、細やかな動作(微動)へと極めていた。対する『おむすび』の佐野勇斗は、たぶんまだ無意識のレベル。これが演出意図と噛み合いながら、意識的になった途端、本作はぐっと見ごたえある作品になると思う。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】

音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu