しかし、舞台上でおじいちゃん(松平健)とパパ(北村有起哉)に、ハギャレンのメンバーであるムスビンが結ちゃんであることがバレてしまい、さぁ大変。さらに憧れの風見先輩(松本怜生)に清楚すぎる彼女がいることまで発覚し、またいつものようにシケた顔で海を見つめる結ちゃん。

 そこにカッパ(佐野勇斗)が現れ、「いつも寂しそうな顔をしている」と話しかけると、結ちゃんは「たぶん、あの日から……1995年、1月17日……」と阪神・淡路大震災の日付をつぶやき、次週へ。

■パパの気持ちは……

 そりゃいつも寂しそうな顔をしてるのは震災のこともあるんだろうけど、今あなたが寂しそうな顔をしていたのは風見先輩に彼女がいたことがわかったからだよねえ。

「風見先輩に彼女がいたの……ギャルとは正反対の清楚系……」

 って言ったら話が進まないのはわかるけど、ちょっとした感情の改ざんが行われているんです。こういうズルはどうしても引っかかっちゃう部分ではある。

 あと、ムスビンの正体が結ちゃんだとバレた場面、あの瞬間にもっとも大きな感情の揺れが生じているのはギャル大嫌いのパパのはずなんだけど、あっさり画面から退場させられてしまっている。

 これも『おむすび』ではしばしば起こっていることで、その瞬間にいちばん話を聞いてみたい人がドラマから蔑ろにされることが少なくないんです。これもけっこう、ストレスになる要素ではある。

 と、まだ全ノリできる感じではないですが、来週は震災編のようなので、いろいろ明らかになっていくのでしょう。今週の「最初からギャルじゃなかった」というアユの発言で、だいぶお話自体には興味が出てきました。がんばれ。

(文=どらまっ子AKIちゃん)