◆親に相談すると、自分の市場価値を大きく見誤る
親に婚活相談をする人は、自分の相場を大きく見誤りがちです。「親が嫌がる」という理由で、自分が40~50代であってもかたくなに初婚や大卒以上、出身地にこだわる婚活者の話も珍しくありません。人気があるわけでもないのに条件だけ増やし、結果的に婚活をさらに厳しくするのです。
先ほど紹介したケースの女性は交際を申し込んでくれた同い年男性と交際し、その後、親に会わせることに成功しています。ご両親は実際に会ってみたら彼氏のことを気に入り、ふたりは無事に結婚しました。
もしこれが親の反対を押し切った経験がないまま大人になった人であれば、こういうシーンでどんな判断をするのでしょうか。
もしこの記事を、独身の子どもを持つ親御さんがお子さんの婚活の参考のためにご覧になっていたら……言わせてください。やるべきことは婚活ではなく、子離れなのです。お子さんは週に何日も働きながら貴重な休日に婚活をしているだけで偉いし、それに口出ししたら余計に消耗するだけなのですから。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt