ANIMANECTは、60歳以上の人たちが保護猫と幸せに暮らせる新サービス「ANIMANECT(アニマネクト)」を開始した。現在、先行サービスのユーザーを最大5名まで募集している。

サービス提供の背景

日本では、60歳を超えるとペットの譲渡が難しい現状がある。それは改正動物愛護法で、ペットの飼い主の責務として「ペットを一生にわたって責任を持って飼育すること(終生飼養を確保すること)」が義務付けられており、これに反する場合、譲渡を断ることが認められているためだ。

「自分が先に亡くなってしまったら、ペットはどうなるのか?」という不安を抱く人も多く、ペットを飼うことを諦めてしまう人が増えているという。

一方で、保護団体は譲渡先の不足に直面しており、シニアの人が保護猫を迎え入れ終生飼育が実現できれば、多くの問題が解決される。

この課題を解決するために、ANIMANECTは、NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道が行っている「永年預かり制度」に着目し、それを発展させたサービス「ANIMANECT」をスタートした。

60歳以上の人が保護猫と安心して生活できるサービス

「ANIMANECT」は、動物保護団体と動物病院が協力して、60歳以上の人向けに保護猫を提供するサービス。飼育が困難になった際には、保護団体が責任を持って猫を引き取り、安心して新しい家族との生活を送ることができる。


先行サービスでは、ツキネコ北海道の保護猫を、新しい家族として迎え入れることができる。「ANIMANECT」が提供する「終生飼養の義務の共同保有モデル」では、猫の法的な管理は保護団体に残るが、実際の飼育は通常のペットの飼育とほとんど変わらない。このモデルの最大の特徴は、猫を飼う人がすべての責任を負うのではなく、提供元の動物保護団体と責任を共有する点だ。

万が一、病気や入院などで猫を飼うことが難しくなった場合でも、ツキネコ北海道が猫を引き取る体制が整っている。これにより、猫のセカンドライフも保証され、飼い主は安心して猫との生活を楽しむことができる。