10月9日放送の第2回で森はメイドカフェのメイドに挑戦し、そこでもまたもや“あざとい接待”で売上を伸ばす。さらに10月16日放送の第3回では、1人で居酒屋に行って一般客と相席し、そこで聞き出したエピソードを“自分の持ちネタ”として、バラエティ番組のスタッフとの打ち合わせにて披露。番組全体を通して、さまざまなスタイルの“あざとさ”や“計算高さ”を次から次へと見せるのだ。
田中みな実と森香澄の「あざとさ」の違い
フェイクドキュメンタリーではあるものの、“ビールの売り子”の回のように、ネット上で批判にさらされる可能性があるのは事実。ただしだからといって方向性は変わらず、森は存分に“あざとさ”を繰り出していく。
ネガティブな反応をものともせず、“あざとさ”を武器として活用する先輩には田中みな実が思い浮かぶが、元女子アナが“あざとさ”を武器にする処世術には、どういったメリットがあるのだろうか。また、田中と森における“あざとさ”の違いは何か。女子アナウォッチャーの丸山大次郎さんはこう分析する。
「あざとさのメリットは、単純に良くも悪くも『目を引きやすい』という点です。本来は〝裏方〟であり、真面目さが求められたアナウンサーが〝あざとい〟というキャラを見せるだけでギャップとして印象に残りやすいのではないかと思います。
そのなかで、田中みな実アナは女性として生きるうえで〝あざとさ〟を意識的に利用していて、まさに『何が悪いの?』というスタンスです。
一方、森香澄アナはファッションやメイクなど、好きなことをしていたら〝あざとく〟なったという無意識性を感じさせるイメージ戦略。そこにふんわりとした柔らかなルックスが加わることである種の〝無邪気さ〟が感じられて、人を虜にする魅力が生まれていると思います。そのため、元アナウンサーらしからぬ振る舞いをしていてもどこか許されてしまうキャラクターを確立していて、これまでのフリーアナとは一線を画す存在です」