米大リーグのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦が10月20日(日本時間21日)に行われ、ドジャースがメッツに10-5で勝利し、ワールドシリーズ進出を決めた。

「1番DH」で出場したドジャース大谷翔平は、2安打で逆転に貢献。第3戦では特大ホームランを放つなどしてチームを牽引した。

 そんななか、大一番でのメッツ撃破に、一部では「MLB史上、最も先見の明があるツイート」が再び注目を浴びている。スポーツライターが解説する。

「2012年に、ニューヨークに住む熱烈なメッツファンのプリンス・ラーマンさんが、SNSでメッツのゼネラルマネージャーに『この選手とサインしなければならないよ!大谷翔平は日本の18歳で、100マイル(約160キロ)を投げるんだ。他のチームが動く前に獲得しよう』とツイートしていたのです。当時、大谷は高校を卒業したばかり。当時、14歳だったプリンスさんは大谷の日本人離れした体格、球速やピッチングに大きな衝撃を受け、自分が応援するメッツが獲得すべきだと訴えたそうですから、確かに驚くべき先見の明です。大谷は今年、打者としてはキャリアハイの成績。大リーグ史上初となる『50本塁打&50盗塁』を飛び越え、『54-59』という空前絶後の記録を叩き出しました。『50-50』を達成した際、プリンスさんのツイートが現地メディアで取り上げられ話題になっていましたが、メッツの敗戦を受け、改めてこの件でプリンスさんが称賛されています」

 大谷の異次元の活躍を予期していたのはイチローも同じ。2019年の引退会見で大谷について聞かれると、「ピッチャーとして20勝するシーズンがあって、その翌年には50本打ってMVP取ったら化け物ですよね。でもそれが想像できなくはないですからね。そんなふうに思ってますよ」と話しており、こちらも「予言的中」と話題になったものだった。

 いよいよ「世界一の選手」の称号が見えてきた大谷だが、プリンスさんと同じ12年前、それを予期していたのはなんと大谷自身だった。