手話や筆談、ジェスチャーを使ったコミュニケーションによる買い物体験ができる、自家製米粉100%グルテンフリーのバウムクーヘン専門店のサイニングストア「ココトモファームエアポートウォーク名古屋店」が11月1日(金)にオープンする。
農業の6次産業化に取り組む
「ココトモファーム」は、愛知県犬山市認定農業者として主にお米を生産しており、1次産業である農業に、2次産業として米粉のバウムクーヘンの製造業、3次産業として店舗での販売業を加え、農業の6次産業化に取り組んでいる。
それぞれの職場で、「誰ひとり取り残さない居場所を創る」ことを目指し、障がいがある人もない人も協力し、一緒に働いている。障がいがあるスタッフもより多くの人々と交流する機会が増え、経済面だけでなく精神面の充実、やりがいを感じられる職場環境を作り出すことができている。
現在、国内に小売店・カフェ等が18店舗、製造拠点5か所があり、今後も居場所創りを進めていく。
手話を共通言語とした店舗
「サイニングストア」とは、手話を共通言語とした店舗のこと。手話は英語で「Sign Language(サイン・ランゲージ)」、手話を使って会話することを「Signing(サイニング)」という。
ココトモファームのサイニングストアでは、手話はもちろん、ジェスチャーや筆談、音声入力アプリ、指さし注文などさまざまな方法を使って、来店者とスタッフがコミュニケーションをとることができる。
今回オープンする「エアポートウォーク名古屋店」は、ココトモファームのサイニングストア4番目の出店となる。
手話や筆談、ジェスチャーを使った買い物体験
店に人が入ってきても「いらっしゃいませ」と言葉は発することはなくも、身ぶり手ぶりのジェスチャーで商品を説明しつつ、細かなニュアンスは豊かな表情で表現する。来店者は自然と笑顔になり、店内はいつも温かい雰囲気に包まれている。