【東京都檜原村・あきる野市】紅葉の美しい秋川渓谷で、現代アート芸術祭「あきがわアートストリーム2024」開催
さらに、浅野暢晴氏による、別の意味でふしぎな様相で全国にファンの多い彫刻クリーチャー「トリックスター」や、山からの収穫を作品に昇華した、ミヤケマイ氏の新解釈インスタレーション、菅谷杏樹氏の新作も展開され、五感に訴求するアート体験を楽しむことができる。
奥多摩地域最大の名所としても知られる、払沢の滝のアプローチにあるギャラリーでは、村を拠点に新たな浮世絵を描く新進画家・島﨑良平氏の大作が展示されるなど、絵画、彫刻からデジタルや嗅覚といった最新のメディアートまで、TOKYOの源流の風土を活かした多彩でサスティナブルなアートを体験。
檜原村に新たに誕生した、ワーケ―ション&アクティビティ拠点「ヴィレッヂヒノハラ」の会場では、山の野生動物の専門家・松山龍太氏によるはく製や毛皮のアーカイブと、ハンターを目指す若手美術家・金子萌氏の創作を会期中オンゴーイングで展開するなど、多彩な作家による、公開制作展示が実施される。
展示以外の企画にも注目
展示のみならず、「あきがわライブストリーム2024」では、11月3日(日)に、世界の古今東西の音楽を奏でる雅楽奏者であり知性でうならせる才媛芸人・カニササレアヤコによるアート展示会場ライブ、17日(日)に、尺八演奏家・籔内洋介氏の展示会場ライブを実施。
終盤を飾る11月23日(土)には、山の頂にある重要文化財「小林家住宅」のガーデンを会場に、秋天を突き抜ける爽やかなサウンドを奏でる、DISHI DANCE氏によるDJプレイや、カニササレアヤコ氏による雅楽ライブも行われる。
また、11月2日(土)・3日(日)には、五日市の蔵の風情を活かしたクリエイティブ体験の開発をテーマに、「大きな家」会場前にて、藝大生工芸作家を中心としたクラフトマーケットのβ版を開催。大きなポテンシャルを秘めた秋川渓谷エリアに、芸術祭だけではないアート体験の日常的可能性を作り出す。