「確かに昨年の紅白での有吉さんは、持ち味の毒舌も発揮できないまま“無難な回し”に終始している印象でした。それに加えて、今年8月のフワちゃんの騒動の影響もあるのでしょう。有吉さんは可愛がっていたフワちゃんがやす子さんへの“死んでください”発言で大炎上した際に擁護することもなく、番組で名前を出してイジった程度の反応しか見せなかった。この“我関せず”の態度を見て世間は冷たいイメージを持ち、株を下げることになりました」(芸能記者)
フワちゃん騒動の余波を受けて、にわかに逆風が吹き荒れている有吉。司会の大役を務める今年の紅白の成功は、今後の芸能活動を占う意味でも大きなターニングポイントとなりそうだが、ここに来て追い風も吹きはじめているという。
「昨年の惨敗に加えて、今年5月に成立した改正放送法に伴う『ネット受信料』の件もあり、NHKも今年の紅白には例年以上に力を入れるはず。“国民から愛される人気番組を作っている”という錦の御旗を掲げて“ネット受信料”の徴収を国民に受け入れさせるためにも紅白の視聴率30%超えは必達目標でしょう。実際、NHKが実質出禁を解いたことで、昨年は出演ゼロだった旧ジャニーズ勢の“復活”が確実視されていますし、大物アーティストの投入も取り沙汰されています」(放送作家)
こうした背景もあり、今年の紅白は視聴率を巻き返すのではないかと見る向きも業界内には多いというが、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう話す。
「昨年の紅白の惨敗については、旧ジャニーズ勢の不在や長らく続いたコロナ禍がようやく収束して年末に外出する人が多かったことなどさまざまな要因があげられますし、司会の有吉さんばかりを戦犯扱いするのはさすがに不憫ですよね。前年に続き、かつての猿岩石時代のヒット曲『白い雲のように』を熱唱するなど、それなりに番組の盛り上げにも貢献していましたし。肝心の司会ぶりに関しても今年は慣れも見込めるでしょうから、昨年以上には持ち味を発揮するのではないでしょうか」