(左)ジンジャーワイン、(右)ジンジャースパークリングワイン

生姜の生産・加工・販売を行う永豊フーズは、新事業として、規格外の形や、加工過程で排出され廃棄される生姜を活用したワインの製造企画販売を開始。新製品として「ジンジャーワイン」「ジンジャースパークリングワイン」の2種類を、10月20日(日)より永豊フーズのオンラインショップにて販売している。今後、製品の販売場所を順次拡大する予定だという。

これまで廃棄されていた生姜をアップサイクル


永豊フーズは、2000年より鹿児島県にて生姜の栽培を開始し、岡山県津山市の工場にて加工をしている。温暖な気候の自社農園で、低農薬にこだわり丹念に育てた「黄金生姜(くがねしょうが)」は、生姜の中でも特に風味豊かで辛みの成分が高いことが特徴だ。


現在、永豊フーズの生姜は、全国のスーパーや小売店などで販売中。全国のスーパーや小売店で販売するためには、生姜の形を販売基準に合わせたサイズに整える必要があり、工場の熟練のスタッフが毎日手作業で最適なサイズにトリミングしている。

規格外の形やトリミングの工程で排出された廃棄される生姜

しかし、このトリミングの過程で、規格外の形やカットした切れ端が排出されていた。生姜の品質や味は変わりがないにも関わらず、廃棄されていた生姜の量は、年間約2~300トンにも及ぶ。かねてから粉末や紅ショウガへ加工するなど有効活用に取り組んでいたが、すべての廃棄生姜を活用することは困難だった。

同社は、これらの廃棄する生姜に新たな価値を生み、食品ロスを削減したいとの思いから、この度、廃棄する生姜を活用した「ジンジャーワイン」の製造企画販売をすることとなった。

どんな料理にも合う味わいが特徴


永豊フーズ代表取締役の坂口昌隆氏は、「ワインに使用する生姜は、小売りできない規格外品を活かし、SDGsの観点からアップサイクルの方法として、このたび商品開発を致しました。国内ワインコンクールにおいて、毎年高評価を獲得する山梨県の白百合醸造の白ワインをベースに、弊社の鹿児島県産「黄金生姜」から蒸留酒を作り、これらを組み合わせました。ピリっと辛みを感じ『飲んだことのないテイスト』ながら、『飲みやすく、どんな料理にも合う』味わいが特徴です。自然にも人にも優しいワインをご堪能下さい。」とコメントしている。