我慢する、やめる、逃げる。どれも間違いではないし、どのこたえを選んでもあなたの自由。そのうえで、この一言に耳を傾けてみて。
「すべてが私に合うようにつくられているわけじゃない。」
100%満足のいく仕事も環境も、人間関係もないのです。大好きな恋人や家族や友達も然(しか)り。あなたは、どうにか良い部分と納得のいかない部分に折り合いをつけて、毎日をやり切ってきたのです。
すべてがあなたに合わないように、誰かにとってもあなたは完全には合わない。この道理を念頭に置いて、全力で向き合うのが必要だとミキティは説(と)いています。半分あきらめのような心地で取り組むと、案外新しい発見があるのです。
とはいえ、ストレス過多になってしまったら危険。耐えられなくなったら、やめる、逃げる、という選択も十分ありです。
◆結婚、家族、身近だからこそ大切なこと
もう何年もキスしてないし、同じ空気を吸っているだけ。結婚して数年、家族になって十数年。夫婦になったとたん急速に熱が冷めて、感情のやり取りが単なるルーティンになってしまう。
結婚して家族になってからも初々しい恋心を保てというのではありません。ただ、共に暮らす家族は、あなたが選んだ唯一の人。何があっても、「その手しか、つなぐ手はない。」のです。
「旦那さんしか、つなぐ手はないんだから。久しくつないでいないと、もう誰のものなのか、わからなくなる。」とミキティ。
昔みたいなホットな愛ではない、でも、ぬるま湯のように安心できる愛はある。今さら……、などと言わずに、目の前の手をこちらからギュッとつなごうじゃないですか。つなぐ手がある幸福を、思いきり味わうのです。
◆めんどうくさい、は罪ではない
自分のために、家族のために、毎日ごはんを作っている人は無条件にえらいです。しかし疲労困憊で家事を投げ出したい日もあるでしょう。
3児のママのミキティだって同じ。パックのままのお惣菜に割り箸の食卓、という日もあるといいます。でも、罪悪感なんてなし。