辛い思いをしてまで、今の職場で働くことはない。そう思い、理子さんは転職に賛成。その言葉に背中を押されたのか、彼は1ヶ月後に製造業界へ転職しました。

「チラっと、給料がだいぶ下がったという話をされたのですが、さほど気にしていませんでした。私も働いているので、もし将来、一緒になるのなら支え合えばいいしなあと思っていました」

◆デート代を立て替えることが当たり前に

女性が支払う
 しかし、転職から2ヶ月ほど経つと、彼の態度に変化が。これまで気前よく払ってくれていたデート代を「割り勘にしよう」と提案されました。理子さんは驚いたものの、金銭的に苦しいのかもしれないと思い、彼の意見を受け入れることに。

 ところが、それから2週間後のデート時、彼は「お金が厳しいから、ここは立て替えてほしい。今後ちゃんと返すから」と懇願。そういう時もあるだろうと思い、理子さんがお金を立て替えると、以降、デートのたびに「今日も立て替えてほしい」と口にするようになりました。

「いつ返してくれるのかと聞くと、給料が入る月末には必ずって言うのですが、月末のデートは毎回ドタキャンされるようになって……。次に会うと『家賃とか公共料金の支払いでいっぱいいっぱいで……』とか『同僚と付き合いで飯行って、金欠』とか言い訳をされて、全然返してもらえませんでした」

◆旅行代も立て替え要求…逆ギレされて破局

 モヤモヤはあったものの、気前がよかった彼の態度を知っていた理子さんは、本当にお金に余裕がないのかも……と自分に言い聞かせ、彼との交際を継続。

 しかし、ある日、彼が発した無神経な言葉で怒りが爆発してしまいました。それは長期連休前のこと。

「旅行行きたいねと言われたので、どこ行こうかとか2人で計画していたのですが、行先や日程など、大まかな予定が決まった後に『旅行代も立て替えてくれる?』と言われました」

 自分から誘っておいて、それはないだろう。そう思った理子さんは怒り、これまで立て替えたお金を返してほしいと要求しました。すると、彼はなぜか逆ギレ。