中島みゆきの名曲13選|人気&おすすめのあの曲も…!

中島みゆきさんといえば、広い世代の人たちに愛される名曲を数多く生み出してきたアーティストです。中島みゆきさんが描く詩の世界は多くの人の共感を呼び、心に染みると評判なのです。

そんな数多くの作品の中から、厳選の13曲についてご紹介していきます。改めて中島みゆきさんの世界をお楽しみください。

時代(1976)

中島みゆきさんの代表曲といえば、なんといってもこの曲「時代」です。1975年にリリースされた2枚目のシングル曲です。

その後、自身のアルバムなどにアレンジ曲が度々収められています。また、女優の薬師丸ひろ子さんをはじめ、様々なアーティストもカバーしています。

現在では、音楽の教科書にも載っており、卒業式などといった教育現場で歌われるなど、広く親しまれています。また、2010年に放映されたドラマ「わが家の歴史」のエンディン曲にも起用されました。

「時代」の歌詞は、今悩み苦しんでいる人たちへの励ましのメッセージだと言えます。「時が全てを解決してくれる日が来るから大丈夫。」という優しいメッセージです。

糸(1992)

次にご紹介する中島みゆきさんの代表曲は「糸」です。今話題の菅田将暉さん、小松菜奈さんがダブル主演映画「糸」の原案となった曲ですね。

この曲は、1998年にリリースされた、中島みゆきさんの35枚目のシングル曲であり、TBSドラマ「聖者の行進」のテーマ曲としても起用されています。

「時代」と同様、これまで30組以上のアーティストによってカバーされ、自身の歌う「糸」も様々な形で使用されています。

「糸」の歌詞を通して、中島みゆきさんは「人の人生は布の縦糸と横糸と同じように出会いによって、大きく変わることができ、新しい物語をきっと作っていくことができる。」ということを私たちに教えてくれています。

銀の龍の背に乗って (2003)

こちらも耳にすることが多い中島みゆきさんの名曲「銀の龍の背に乗って」です。この曲は中島みゆきさんの38枚目のシングルとして2003年にリリースされました。

人気ドラマ「Dr.コトー診療所」第1,第2シリーズ共に主題歌に起用され、ドラマのヒットとあいまって、本作も20万枚以上の売り上げを記録しました。

この曲の歌詞は、「博愛の精神」を歌ったものだと言われています。僻地医療に尽くしたDr.コトーの姿と重なる中島みゆきさんの大きなメッセージですね。

ファイト!(1983)

「ファイト!」は1994年にリリースされた31作目のシングル曲です。この曲は、住友生命のCMソングとして起用された曲で、多くの人が耳にしたことがあるのではないでしょうか。

1995年に起きた、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件の犠牲となった人々を追悼するため、自身のコンサートの最後に「ファイト!」を歌い、残された遺族への激励のメッセージとしました。

「ファイト!」は、人々を元気づける励ましの歌として多くの人に歌われていますが、実は「自分自身を鼓舞する歌」とされていますが、この曲に多くの人が勇気づけられていることは間違いありませんね。

空と君とのあいだに(1994)

「空と君のあいだに」は、1994年に「ファイト!」と共にA面としてリリースされた曲です。当時大人気だったドラマ「家なき子」の主題歌として起用され、大ヒットしました。

主題歌のオファーをもらった中島みゆきさんはストーリーの詳細は分からなかったが、ドラマに登場する主人公の愛犬の目線で歌詞を書いたそうです。

中島みゆきさんは、「犬の気持ちで見れば、犬が見えているのは『空』と『君』しかないんです」とコメントを残しています。

ペットが飼い主を思う気持ちとドラマに登場するリュウという犬が重なり、視聴者を切ない気持ちにさせる一曲となっています。

また、シンガーソングライターの絢香さんもこの曲をカバーしており、中島みゆきさんとは違った曲調でしっとりと歌い上げています。

地上の星(2000)

「地上の星」は、2000年にリリースされた37作目のシングル曲です。元々は同年にリリースされたアルバム「短編集」の中の一曲でしたが、ファンの要望により、シングルカットされました。

「地上の星」は、NHK総合テレビ『プロジェクトX~挑戦者たち~』のテーマ曲として起用され、番組視聴者である中高年世代の人から火がついたと思われます。

また、2008年には、BOSSコーヒーのCMにも起用され、中島みゆきさんの楽曲の中でも2番目の売り上げを記録しました。

わかれうた(1978)

「わかれうた」は1977年にリリースされた中島みゆきさんの5作目のシングルです。累計売上はミリオンセラーを記録。初のオリコンチャート1位獲得と大ヒットとなりました。

「わかれうた」は文字通り、男女のわかれをテーマに書かれたものですが、歌詞の出だしが非常に鮮烈であることが、ヒットの要因の一つではないでしょうか。

男女の別れは時代は変われど誰もが共感するテーマです。本作は昭和の時代を生きた女性の生き方を切り取ったものですが、今を生きる女性たちにとっても共感できる部分が多々あるのでしょう。

宙船(2006)

「宙船」といえば、ジャニーズのTOKIOの曲のイメージが強いと思いますが、実は中島みゆきさんがTOKIOに提供した楽曲です。

ちょうど中島みゆきさんが自身のアルバム「ララバイSINGER」の制作直前に、TOKIO側より依頼があったため提供したそうです。

その後、2006年にリリースとなった「ララバイSINGER」の中にセルフカバー曲として収録されることとなりました。

「宙船」は(そらふね) 中島みゆきはこの楽曲の作詞が評価され、第48回日本レコード大賞の作詞賞を受賞した。

ホームにて(1977)

「ホームにて」は、1977年に発表された3作目のアルバム「あ・り・が・と・う」の中の一曲です。本アルバムは、中島みゆきさんが他の作曲家と共に制作した初めてのアルバムとなります。

本作は、シンガーソングライターの槇原敬之さんや女優の高畑充希さんらがカバー曲を歌っています。また、NHKドラマ「とと姉ちゃん」、日本テレビのドラマ「過保護のカホコ」にも起用されています。

地方出身者が田舎に上野駅から帰省するシーンが浮かびます。満面の笑顔を浮かべた人たちが大勢います。

この曲の歌詞は、故郷へ帰省するワクワクする気持ちや都会での生活で疲れた心や体を癒してくれるだろう故郷への思いなどをうたっています。

世情(1978)

「世情」は1978年にリリースされた4枚目のアルバム「愛していると云ってくれ」の中に収録されている曲です。当時、爆発的な人気があった学園ドラマ「3年B組金八先生」の重要シーンで流されたことで、多くの人が耳にしました。

この曲の背景には、60年代から続いた学生運動があります。「東大安田講堂事件」がその最たる事件ですね。ちょうどその時代に学生として過ごした中島みゆきさんの思いが歌詞には込められているようです。

中島みゆきさんと同じ時代に学生時代を過ごした人々にとっては、特に共感を覚える曲となっているのかもしれませんね。

悪女(1982)

「悪女」は1982年にリリースされた11作目のシングルです。先にご紹介した「わかれうた」に続き、オリコンチャート1位を獲得し、80万枚越えの売り上げを記録するなど、異例の大ヒットとなりました。

その歌詞は、多くの恋する女性の共感を呼ぶものです。恋人に他の女性の影を感じている女性が、色んな嘘をついて恋人の気持ちを取り戻そうとするのですが、どうしても「悪女」になりきれない女性の切ない思いが描かれています。

恋人に新しい彼女ができた経験のある女性にとっては、涙なくしては聞けない曲でしょう。その涙が枯れるほど泣いて、また新しい恋に向かって歩いていってほしいという中島みゆきさんのメッセージかもしれませんね。

旅人のうた(1996)

「旅人のうた」は、1996年にリリースされた32作目のシングル曲です。この曲は、日本テレビ系ドラマ「家なき子2」の主題歌として起用され、オリコンシングルチャートでミリオンセラーとなりました。

中島みゆきさんが書く曲の世界には、人生観や愛のかたちが詰め込まれていますが、この曲も例外ではありません。

ドラマ「家なき子」のストーリーと重ね合わせて聞く人も多いと思いますが、頼れる人がどこにもおらず、孤独な中でも力強く生きるドラマの主人公の姿のように、生きる希望を失わずに強く生きていこうという中島みゆきさんからのメッセージかもしれませんね。

しかし曲は絶望を残して終わりません。聴いてまた「よし」と一歩踏み出すエネルギーを取り出すこともできます。

その根底に流れているのは、やはり「生きる希望」なのでしょう。

したたかに、誠実に、そしてくじけずに生きていきましょう。

麦の唄(2014)

「麦の唄」は、2014年にリリースされた44作目のシングルです。NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌として依頼を受けて中島みゆきさんが提供した曲になります。

オリコン週間シングルチャートにおいて、初登場5位を獲得しました。この記録は、先にご紹介した「銀の龍の背に乗って」以来となりました。

中島みゆきさんへ主題歌をオファーしたドラマ制作側は、「あきらめない日本人への応援歌を作ってください」と要望したそうです。

ドラマでは、日本のウィスキー造りに奔走した夫婦の奮闘を描いていますが、時代を賢明に生き抜いた日本人の応援歌となっています。

中島みゆきの楽曲は世代を超えて心に沁みる!

中島みゆきさんが生み出す作品は、だれもが共感できる人生の経験を歌ったものであり、人生の苦しさや困難を乗り越えた先に希望が待っていること、そして前向きに生きることの大切さを描いています。

「人生の応援歌」たる中島みゆきさんの作品を、みなさんも改めて聴いてみてはいかがでしょうか。きっと元気を与えてくれるでしょう。