れいわ新選組の山本太郎代表に対しては、開口一番に「メロリンキュー!」。山本氏が高校時代に日本テレビ系『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で生み出した伝説のキャラクターをイジり、山本氏は「私の最高傑作です」と笑顔でかわしたが、その後もまったく会話が嚙み合わなかった。
こうしたやり取りを面白がる視聴者もいたが、それ以上に「失礼すぎる」「完全にミスキャスト」「サンジャポならいいけど選挙特番でこれはダメ」などと批判が相次ぎ、炎上騒動に。スタッフからも「もっと政治家の話を聞いてください。言葉遣いに気をつけてください」と注意されたといい、太田はその後のラジオ番組などで反省の弁を口にした。
しかし、2022年の参院選特番に起用された時も太田のスタンスはあまり変わっておらず、視聴者のウケも悪いのか、視聴率も上がっていない。こうした経緯がありながら、TBSは今回の衆院選特番でスペシャルキャスターとして太田を再登板させることを決定。総合司会として井上貴博アナとホラン千秋、特別司会として石井亮次が出演する。
ホランがTBS系『Nスタ』で明かしたところによると、週2回の入念な打ち合わせで「太田をしつけている」といい、太田は「あれは言っちゃダメ、これは言っちゃダメって針のむしろ」と告白。しかし、周囲から「暴れないで」と言われると暴れたくなってしまうのが太田のサガであるため、2021年以上の大炎上の恐れがある。
さらに、ネット上では「なぜ小川彩佳アナを使わないのか」といった声が。小川アナは9月にMCを務める同局系『news23』で、自民党総裁選の9候補に「自身が総裁になった場合、教団(旧統一教会)との関係についてなんらかの再調査を行うか」と質問。9人全員が「ダンマリ」状態で挙手せず、海千山千の政治家たちも黙るしかなかったキレキレの質問に多くの視聴者から称賛の声が上がった。
小川アナと政治家たちの対決に期待を寄せていた視聴者は多いのだが、今のところ選挙特番への起用は発表されておらず、TBSは彼女ではなく太田を選んだようだ。炎上騒動の影響で太田の注目度が高いのは間違いなく、うまくハマって視聴者に受け入れられれば視聴率での最下位脱出の原動力となりそうだが、彼の再起用は一か八かの賭けになりそうだ。