「途中でむせたみたいで、めっちゃ咳き込んでいたんです。咳き込んで苦しかったんでしょうね。誰もいないのに『はぁ~めっちゃ苦しいんだけど、ムカつく!』ってグチグチ文句を言っていて、またそっこー寝てました(笑)。でも全然覚えてなくって」
それ以来、変な寝言が記録されるたびに彼氏にも聞かせていたという椎名さん。
「『これまじでウケるんだけど』って彼氏に聞かせて大笑いして。『お寿司が食べたい』とか、『仕事行きたくない』『疲れたもう無理!』とか、自分の寝言の多さにびっくりしました。本音がだだもれ状態(笑)。でもある夜から、気味の悪い音が記録されるようになったんです」
◆部屋中に響き渡る、ナゾの男のうめき声
その日は、今までで一番大きな音を記録した表示が出ていたそう。そこで、いつものように彼氏と一緒に聞いてみたところ……。
「なんの前触れもなく、『ヴォォォォォォォ!!』と野太い男の人の叫び声みたいな録音されていたんです。もう私の寝言とか、うなされているとか、本当にもうそんな感じじゃなくて。最初は彼氏も『悪い夢でも見て、自分で叫んだんじゃない?』と言っていたんですが、何度聞いても完全に別人の声なんですよ。ちょっと中年の男性の、断末魔の叫び声のような……」
その声は暗く、響き渡るような低音だったそう。どう考えても、女性の椎名さんが出せるような声ではなかったそうです。
「でも寝ているのは私一人だし、おかしいじゃないですか。ふざけて『浮気相手の男の声じゃないの~?(笑)』ってからかっていた彼氏も、その声が本当に切羽詰まっているというか、極限状態のように聞こえて、冗談も言えなくなっちゃって。結局そのときは、私がストレスがたまりまくっていて、ありえないくらい野太い声で叫んでいたということにしたんですが……」
あまりの恐怖に、「声の主は自分だと思い込むしかなった」と椎名さん。しかし、不可思議な現象はそれだけでは終わりませんでした。