タイタニック号探索ツアーの潜水艇「タイタン」と、「ザ・シンプソンズ」 Photo: EyePress News/Shutterstock, @historyinmemes / Twitter
アメリカの人気テレビアニメ「ザ・シンプソンズ」の過去のエピソードが脚光を浴びている。
「ザ・シンプソンズ」といえば、これまでにトランプ元大統領の2024年の大統領選出馬、ロシアのウクライナ侵攻、トム・ハンクスのコロナ感染といった多くのできごとを過去のエピソードで不気味なほど正確に「予言」をしてきたことで有名だ。
そんな「ザ・シンプソンズ」が、タイタニック号探索ツアーで圧壊した潜水艇事故を25年前に予言していたのではないかと話題になっている。
注目が集まっているのは、1998年に放送された「シンプソン・タイド」（シーズン9・エピソード19）の回。このエピソードでは、電子力発電所をクビになり海軍に入ったホーマー・シンプソンが、トレジャー・ハンターのメイソン・フェアバンクスとともに深海潜水艇に乗り込む。
巨大な沈没船で財宝をゲットしたホーマーは海面に上がろうとするが、メイソンの姿が見当たらないことに気がつく。そしてホーマーは巨大な珊瑚礁にぶつかって抜け出せなくなってしまい、潜水艇の酸素濃度はどんどん薄くなってしまう。絶望の中、ホーマーは「父さん…父さん…」と呼び続け、数日後に昏睡状態から目が覚める。
このエピソードが現在、6月22日に残骸が発見され、乗客5人が死亡したと見られるタイタニック号探索ツアーの潜水艇「タイタン」の事故に似ているとネット上で話題になっている。
そんな中、「ザ・シンプソンズ」のベテラン脚本家・プロデューサーのマイク・ライスが、The Post紙のインタビューに応じた。
マイク・ライスによるとこのエピソードは、映画『クリムゾン・タイド』（1995）にインスパイアされたものだという。「あのエピソードは僕が制作しました。私でさえそのことを忘れていましたよ」「私たちは未来を予言したわけではなく、ただその映画を見て、20年後に同じようなことが起こったのです」と、予言について否定している。
