冷凍マンボウの白身とこわたを食す!
冷凍マンボウは、できるだけ冷蔵庫で自然解凍してください。というのも、マンボウは火の通し方がポイントだからです。お刺身で食べられるマンボウを出すお店もありますが、道の駅で売っているものは要加熱。そこで、一番気をつけなければいけないことは、火を通しすぎると硬くなってしまうこと。
なので、お店のPOPに書いてあった通り、沸騰した湯で “さっと湯掻く” のがポイントです。
いきなり全部を鍋に投入すると、火を入れすぎた時に全て失敗になってしまうので、まずは少しずつ、ご家庭の火加減で試してみて、切って試食して、を繰り返すと良いと思います。参考までに、筆者は熱湯で茹でるのではなく、鍋の湯が沸騰したら火を止め、その中にマンボウを入れてしばらく放置という低温調理でやってみたところ、良い感じにできました。
また、火を通すと、手で裂けるくらい柔らかいマンボウ。繊維に沿って裂いて食べるのも良いですが、繊維に垂直に包丁を入れる方が歯応えが柔らかくなります。
マンボウの白身はアレンジ色々!
茹でたマンボウは、茹でタコのような、鶏胸肉のような味わいに似ています。
写真の2品は、手で裂いたもの。右がテッパンの酢味噌和え、左は塩麹漬けにし、もみじおろしを和えました。さすが昔から紀伊長島では酢味噌で食べてきただけあります。やはり酢味噌和えは美味しい。
繊維を断つように薄く切って、わさび醤油 や ポン酢和え も。安定の美味しさで、ハズレなしだと思います。
タコに似ているということで、たこ酢のようにキュウリと酢の物にしても良いですし、メカブを和えて ネバネバ感 ある食べ方も美味しいです。
良い意味で、マンボウの白身は蛋白な味わい、いろんな味付けに馴染む ので、色々チャレンジしてみると楽しいです。上の写真の3品は、漬物和え、キムチ和え、オリーブオイルでカルパッチョ。
マンボウのこわたはホルモンみたい!
「こわた」とは、腸のこと。白身と同じように、茹ですぎるとゴムみたいになってしまうので、茹で加減は要注意です。
魚の腸とはいえ、さすが大きなマンボウの腸! 牛や豚のホルモン のようです。茹でるとかなり縮むのですが、お好みの厚さに切ると良いと思います。
こわたも酢味噌和えがピッタリ!
また、こわたは にんにくで炒める のが一番合うと感じました。にんにく&生姜、鶏ガラで 中華風 に味付けすると、お米が進みます。
ニンニクとオリーブオイルをたっぷり使って、きのこと一緒に アヒージョ風 にするのも美味しいです。本当のアヒージョのようにオリーブオイルで煮てしまうと硬くなるので、あくまで軽く炒める感じです。
牛のホルモン(胃袋)を使ったトリッパをイメージして、トマト炒め煮 もおすすめ。これにもニンニクが入ります。コンソメとオリーブオイルを入れれば洋風に、生姜とニンニク、鶏がら出汁を入れナンプラーをかければトムヤムクンのようなエスニックな味わいに。