汚部屋、借金、家事嫌い。3拍子そろった主婦が、まさかの1000万円貯蓄を達成。その秘訣は「片付け」にありました。
◆家計管理と整理整頓の関係とは
『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)は、4児の母であるなごみーさんの節約奮闘記。独身時代にはうまいビジネス話にのっかり、100万円の借金をつくったことも。
がむしゃらに借金を完済したタイミングで結婚するも、貯蓄はゼロ。翌年に長男を出産したのを機に、真剣に家計を見なおしたそうです。
家賃を抑えるために引っ越しを決意した時、「大量の使っていないものたち」を発見。買っておきながら使わずに溜め込み、やがてゴミ判定されるものたち。
お金をゴミ箱に捨てるというような虚しさは、私にも覚えがあります。なごみーさんは「お金と片付けは密接に関わっている」と痛感するのです。
◆部屋を片付けたら、心もすっきり
「徐々にすっきりしていく部屋を見ていくうちに、自分の気持ちもすっきりすることに気づいた」と本書にあるように、ものの多さと心の雑念は比例するのかもしれません。
また、いったん片付けたら今度は「もう荒らしたくない」と思うもの。さらにものの定位置やしまい場所を把握すれば、無駄な買い物も減るのです。
なごみーさん流の片付けの基本は、「手放す→住所を決める→しまう」の単純明快ステップ。しかも「要らないものを手放すだけで片付けは8割がた終了」するのです。同時に「手放すかどうか悩んでいた時間も手放せる」という、今後の生活のタイパにもつながります。
わかっちゃいるけど捨てられない、という人は、本書にならって基準を決めるといいでしょう。「1年以内に使うかどうか」「自分が管理しきれるかどうか」が判断基準です。
手始めは冷蔵庫がおススメと本書。期限が切れたものを手放していくことで、「捨てる」という抵抗感がなくなっていくそうです。