二度目のデートは、ランチ&観光デート。私も柄にもなく髪なんて巻いちゃって、けっこう浮かれていましたね。

当日もまた車で家の近くまで迎えに来てくれて、助手席のドアの前で待っていてくれました。私にドアを開けるためですね。やりすぎな気もしますが、“モテ”を勉強してきた感があって、そういう努力をする人は好きです。

けれど、二度目の「なんて素敵な…」は出ませんでした。

運転する男性
画像はイメージです(以下同)
太陽の下できちんと見た彼は、なんだか小学生のような服装。「好きなファッションブランドが同じ」と書きましたが、単に同じだけでした。

そして何より目が離せなかったのが、スマホを持つ彼の手。爪が、引くほど長いのです。

その後、ご機嫌そうに運転する彼をよそに、私の頭の中は「何カ月伸ばしたらその長さになるの?」「気にならないの?」「人殺せるぞその長さは」という、もう「爪爪爪」状態。そのまま、彼への気持ちが「ぶっ生き返す」ことはなかったのです(「爪爪爪」「ぶっ生き返す」ともマキシマム ザ ホルモンの曲名です。ご存知ない方、失礼いたしました)。

◆とても小さなきっかけで起きるのが蛙化現象

「爪が長いくらいで…」と思うかもしれませんが、その「それくらいで」をきっかけに冷めてしまうことこそが“蛙化現象”。私もこのとき初めて体験しました。

手を広げる女性
ちなみにデート中は、私に道路側を歩かせなかったり、「段差あるよ」と声をかけてくれたりと大変紳士でした。でもところどころで“男”を香らせたいのか、「女の子をナンパしてホテルに連れて行くテクニックがあって…」みたいな話をしてきたり…。それに対して「てめーその爪で女の体に触れたんじゃねーだろーな」と、脳内で突っ込んでいる自分がいました。普通に不潔ですし、ナンパの前にやること(爪切り)があるんじゃないですかぁ?と、少しイライラしちゃいました。

それでも、デートは完遂いたしました。一緒にいた約6時間、ずっとずっと爪のことばかり考えてしまい、帰ってからさすがに反省。結局、その日以来、彼には会っていません。