2度目の保護から2カ月ほどが経過すると、多くの家庭犬ができるほとんどをマスターしました。
そして、この頃に再び「ヤマトをうちに譲って欲しい」という里親希望者さんからの申し出がありました。団体メンバーは過去の経緯を包み隠さず伝えると、里親希望者さんは「そんな過去があるなら、なおのことうちで幸せに導いてあげたい」と優しい一言。
果たしてヤマトは、この優しい里親希望者さんの家が「今度こそ」の本当のお家になりました。
◆本当の家族の元で幸せな日々を過ごす
初めて迎え入れらたお家には、「ヤマトのために」とたくさんの婿入り道具が用意され、ヤマトも匂いを嗅いでご満悦。里親さんとは以前一度だけ面会で会っていましたが、覚えている様子で、笑顔で手を出しご挨拶。
警戒したり暴れたりすることなくすぐに溶け込みました。
今では日々散歩に連れて行ってもらい、冒頭で触れたように、嬉しそうに野原を駆け回るようになりました。
里親さんと一緒に嬉しそうに駆け回るヤマトの様子を見ると、元々この家と赤い糸で結ばれていたように感じ、目を細める団体メンバーでした。
<取材・文/デコ女子部>
【デコ女子部】
編集プロダクション・decoの女子部門。30~40代の男女の編集・ライターにより執筆