菱華産業は、廃木粉をアップサイクルした植物由来の環境素材「MIRAIWOOD(ミライウッド)」を、10月11日(金)に正式発表した。

「MIRAIWOOD」のサンプル製品は、公式サイトにて10月16日(水)から購入可能。また、10月16日(水)~22日(火)の期間、東京・銀座のMATSUYA 銀座 本店にて展示会を開催する。

未利用の廃木粉を主原料に開発された素材


環境素材「MIRAIWOOD」は、製造業から排出される未利用の廃木粉を主原料に、植物由来の生分解性プラスチックを混合したバイオマス成形材料。

既存のプラスチック成形設備で生産することが可能で、金型射出成形による高精度、薄肉成形の安定量産を実現している。

木材資源を有効活用し、バイオマス材料の調達から生産まで国内で完結することが可能。成形後は、全体積の80%以上・比重では51%以上が木粉で、石油成分を70%以上削減できるという。また、植物由来のバイオマス成分は73.3%以上で、バイオマス70認定も取得している。

食器にも使用可能&大量生産可能な木製品


同素材は、2019年より東京都の公募化型共同研究「地球にやさしい食器づくり(東京都立産業技術研究センター)」に採択され、2年の歳月をかけて開発された。

同開発では、ミズノの野球バットの削り木粉(メープル材、ホワイトアッシュ材)を主原料に、食器にも使用可能な木質のバイオマス成形を実現。プラスチックの射出成形設備で大量生産できる木製品を成功させた。

「MIRAIWOOD」は、菱華産業の自社技術・製品の総合ブランド。同ブランドでは、木質成形ペレットの自社開発、生産による安定した品質管理を行っている。

また、流動製の低いバイオマス素材+従来プラ成形に両対応可能なコンパチブル金型の設計〜製作、および、自社工場・協力工場による射出成形生産まで、ワンストップで環境素材の需要に応える。

MATSUYA 銀座 本店で展示会を開催