そもそも橋本さんと言えば福岡のローカルアイドルグループ「Rev. from DVL」在籍時から話題となり、瞬く間に全国区へと知名度を広げました。その後は映画やドラマに活躍していますが、その人気は可愛らしいビジュアルだけではありません。

お酒好きだったり体型が変化したことを「劣化した」とネットに書かれても「全然気にしないで米食べる」と公言したりと男前で明るい性格も知られています。

そんな彼女のメンタルの強さを女優としての技量や素質に欠けるとみなす評価は、的外れと言えるのではないでしょうか。

すべての女優が繊細でか弱い自身の一面を持っているからそれを演技に乗せているわけではないでしょうし、体力があってメンタルの強さが活かされた演技があってもいいはずです。そんな溌剌(はつらつ)とした橋本さんの個性は、ここまで国民的女優として愛される理由にも繋がっているのは紛れもない事実でしょう。

◆新境地の攻めた朝ドラと橋本環奈に注目

若干25歳にして2024年上半期のCM起用社数が11本にものぼるほど、好感度や知名度が高い橋本さん。

今回の作品の舞台は橋本さんの故郷の福岡であること、“ギャル”という華やかさや周囲を明るくする要素、橋本さんも大好きな食にまつわるテーマであることなどから、この人選は適任だったといえるでしょう。

平成時代に青春を過ごした30代から40代にとっては親近感も覚えやすく、今後の展開に期待も集まる「おむすび」。

戦前や戦後を描いた作品が多かった中で本作は朝ドラとしてもチャレンジでしょうし、橋本さんとしても朝ドラ主演が今後の女優人生においてもターニングポイントとなるはず。ある意味では守りに入っていない、攻めた朝ドラを見せてくれると期待してしまいます。