国内は高級ホテル建設ラッシュ。

コロナ禍が開け、近年の円安の影響により、訪日外国人客の爆発的な増加が影響していることは想像に難くありません。

外国人富裕層向けの高級ホテルが足りないことは以前より言われていました。

日本は5つ星のホテルが少ない。

欧米どころか、アジアの中でも少なく、中国やタイと比べても半分以下という観光庁の統計を見たこともあります。

「富裕層のホテルを創ればいいってものでもないんだけどね」

ホテル関係者の友人は嘆いていました。

というのも高級ホテルならではの「サービス」の質が追いつかないことが懸念されているそうです。

特に富裕層が高級ホテルに求めるサービスの一つ「コンシェルジュ(宿泊客の要望やトラブルをサポートする人)」が圧倒的に足りていないらしい。

海外であれば、高級ホテルの「コンシェルジュ」は、急な要望にも応えることが求められ、

ミシュラン獲得のレストランとのコネクションを、どれだけ持っているかを問われることもあります。

そう考えると日本で外国人富裕層が、初めて来店するお客は紹介者がないと入ることのできない「一見さんお断り」の店に入りたいと言われた時、どのくらい対応できるか。

ホテルの部屋より、無理難題に応える「コンシェルジュ」に高い費用を払っていると考える富裕層も多い。

今後の課題になるのでしょう。

とにもかくにも、現在、ホテリエ(ホテルで働く人の総称)の引き抜き合戦が激しいらしい。<text:イシコ>

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