広島県が舞台になったアニメが数多くあることはご存じですか。今回はアニメ好きなカップルに向けて、デートにもおすすめの広島が舞台になった人気アニメの聖地巡礼スポット9選をご紹介します。大好きなアニメの聖地をカップルで巡れば、盛り上がること間違いなし。ぜひふたりで聖地を訪れて、アニメの世界に浸ってみてください。

みなさん、こんにちは!広島県ご当地ライターの池田真由美です。

広島県が舞台になったアニメが数多くあることはご存じですか。今回はアニメ好きなカップルに向けて、デートにもおすすめの広島が舞台になった人気アニメの聖地巡礼スポット9選をご紹介します♡大好きなアニメの聖地をカップルで巡れば、盛り上がること間違いなし。ぜひふたりで聖地を訪れて、アニメの世界に浸ってみてください。

それでは早速見ていきましょう。

【鞆の浦】崖の上のポニョ

「崖の上のポニョ」は、2008年7月に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画です。宮崎駿監督が原作・脚本・監督すべてを務めました。

海辺の小さな町に住む5歳の少年・宗介が、家出をしたさかなの子・ポニョと出会うことで始まる物語です。宗介が住む町のモデルが、広島県福山市にある鞆の浦となっています。

鞆の浦の街全体

「崖の上のポニョ」に登場する港町は、鞆の浦を舞台にしており、街全体の雰囲気が映画にそのまま登場しています。映画に出てくる造船所や家の建ち方などがほぼそのまま描かれているので、鞆の浦に行くことでまるで映画の世界に入り込んだみたいな感覚を感じられます♡

また鞆の浦は、江戸時代から続く情緒あふれる昔ながらの町並みを見られ、日本遺産にも認定されているのが特徴です。そのため、聖地巡礼だけでなく、観光に訪れるのも◎。高台にある医王寺の太子殿から、下を見下ろせば鞆の浦の町並みが一面に広がります。

後山公園

劇中の終盤に登場する、押し寄せてくる海の水から避難した前山公園のモデルになっているのは、鞆の浦の近くにある「後山公園」。後山公園周辺には、いくつかの展望台があるのですが、東展望台の姿が映画内でそのまま描かれています♡

後山公園はグリーンラインの山上にあり、展望台から見える景色は絶景です。瀬戸内海と福山、笠岡の町並みが一面に広がっています。


住所:広島県福山市沼隈町能登原

楢村幸男美術館跡

医王寺へ続く道中には、宗介とリサが住んでいる家のモデルではないかと言われている「楢村幸男美術館」があります。宗介の家と同じく赤い屋根が印象的で、外見がそっくりなんです♡

実際の建物と映画内に登場する建物は少し違うため、そっくりそのままとは言えませんが、裏側から見ることでより似ていると言われているようです。

ちなみに楢村幸男美術館は、日曜のみ開館されており、入場料無料で絵画を見られるそう。


住所:広島県福山市鞆町1413

【呉市】この世界の片隅に/この世界の(さらにいくつもの)片隅に

「この世界の片隅に」は、こうの史代氏原作、片渕須直監督で製作された、戦前・戦時中の広島を舞台にした長編アニメ映画です。「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、「この世界の片隅に」の続編となるアニメ映画。

戦争映画でありがちな戦地を描いた物語ではなく、戦時中の広島を舞台にひとりの少女(すず)の日常を通じて、戦争の悲惨さが描かれています。物語は主人公・すずの嫁ぎ先である呉市での生活がメインで描かれているため、映画内にも呉市が数多く登場します♡

めがね橋と青山クラブ(旧呉海軍下士官兵集会所)

すずが旦那の周作へ忘れ物を届ける際に登場する、帝国海軍の軍事中枢地区と一般市民の生活圏の交差点だっためがね橋も聖地巡礼として人気の場所。

めがね橋は現在地下に埋められているため残っていませんが、旧呉海軍下士官兵集会所は現在もあるため見られます。

旧呉海軍下士官兵集会所は、現在は「幸町地区総合整備(青山クラブ)」として残っています。当時としてはモダンなデザインの丸く、横に連なる窓が特徴的なコンクリート造の建物。JR呉線の高架橋をくぐる「めがね橋交差点」の近くにあります。


幸町地区総合整備(青山クラブ・桜松館の活用)
住所:広島県呉市幸町4
電話番号:0823-25-3274(呉市企画部企画課(計画・地方創生グループ))
公式HP:呉市ホームページ

三ツ蔵(旧澤原家住宅)

「三ツ蔵」は、すずが嫁ぎ先の家から呉の中心部へ出かけるシーンで登場しています。現在の建物は戦火を逃れて今も残っていますが、映画内でも現物のまま描かれているので、一目で見つけられるはず♡

建物内は一般公開されていないため、外見のみ見学することができます。しかしこの辺りは、住宅街となっているため、見学する際は住民の方にご迷惑をかけないように注意しましょう。


旧澤原家住宅
住所:広島県呉市長ノ木町
電話番号:0823-25-3462(呉市文化振興課・文化グループ)
公式HP:呉市ホームページ

歴史の見える丘

「歴史の見える丘」は、呉湾の東側に位置する場所にある建物。戦時中に戦艦「大和」を造ったドックや呉鎮守府庁舎などがあった場所で、現在は建物の骨組みとして残っており、現在もドックとして使用されています。さらに小高い場所にあるため、瀬戸内海と山を一望することができます。

「この世界の片隅に」の作品内では、哀しいシーンとして登場します。それは、すずと姪の晴美が空襲から逃げ込んだ防空壕から、警報解除後に駅に向かう途中に落とされた時限爆弾の被害を受けてしまった場面。すずはこの道沿いで、自身の右手と姪を失ってしまいます。

現在は遠くまで一望できますが、戦時中は港が見えないように高い壁が建てられていたそうです。


住所:広島県呉市宮原5丁目
電話番号:0823-23-7845(くれ観光情報プラザ)
公式HP:呉市ホームページ

【竹原市】たまゆら

「たまゆら」は、竹原市をメイン舞台として、写真好きな女子高生とその仲間たちの日常とささやかな夢を描いたアニメです。WEB投票で決まる【訪れてみたい日本のアニメ聖地88ヵ所】に、2018年~2024年の7年間連続で選ばれています。

アニメ内には、竹原市の古き良き町並みや瀬戸内海の美しい景色などが忠実に再現されているのが見どころです。竹原市のさまざまなスポットが登場するので、それらを探しながら探索するのも楽しいでしょう♡

旧笠井邸

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

町並み保存地区にある「旧笠井邸」は、ぽってたちが「私たち展」という展示会を開催した建物のモデルとなっています。写真内にもある案内表示は、アニメにもそのままの形で登場します。

旧笠井邸は、純和風の木造家屋で、懐かしさを感じられる佇まいが魅力♡ギャラリーとして利用されている建物なので、実際に建物内を見ることもできます。建物内の様子はアニメ内で細かく再現されているので、中に入るとアニメの世界観に入り込んだ気分が味わえます♡


住所:広島県竹原市本町一丁目9-11
電話番号:0846-22-0214
営業時間:10:00~16:00
公式HP:竹原市公式観光サイト ひろしま竹原観光ナビ

西方寺・普明閣

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

町並み保存地区にある西方寺も、「たまゆら」に登場します。アニメやOVAによく登場する階段も、忠実に再現されています。またぽってが学校帰りに寄り道をして、友達と写真撮影するシーンで登場する建物のモデルは、西方寺の境内にある普明閣です。

どちらも、竹原の街が一望できる人気の観光スポット。ぽってたちと同じように、町並み保存地区の瓦屋根をバックに写真を撮るのもおすすめです♡


住所:広島県竹原市本町3-10-44
電話番号:0846-22-7745(竹原市産業振興課)
参拝時間:8:00~18:00
公式HP:竹原市公式観光サイト ひろしま竹原観光ナビ

旧日の丸写真館

ストーリーには欠かせないぽってが通う写真館は、本川沿いに建つ「日の丸写真館」がモデルとなっています。外見が独特なので、一目でそれとすぐに分かります♡

日の丸写真館は、現在営業はされていません。しかし、昭和7年頃に建てられた建物ながら保存状態が良く、写真という新しい産業を営んだ場所であることで、国登録有形文化財に登録されている建物として残されています。


住所:広島県竹原市本町一丁目4996-2
電話番号:0846-22-2328(竹原市教育委員会 文化生涯学習課)
公式HP:竹原市公式サイト

【広島市】スラムダンク

「スラムダンク」は、1990年から1996年にかけて、週刊少年ジャンプで連載されていた、バスケットボールの金字塔となる大人気漫画です。漫画はもちろんアニメ化も人気で、劇場版も4作品が公開されています。

2022年12月3日に公開された、原作者である井上氏による脚本・監督を務めた映画「THE FIRST SLAM DUNK」は、大きな話題を呼びましたよね!

「スラムダンク」は主に神奈川県の湘南地域が舞台になっているのですが、【伝説の山王工業戦】では、広島県が舞台になっています。

広島経済大学石田記念体育館

「広島経済大学石田記念体育館」は、原作のクライマックスである、インターハイにおける山王工業戦を繰り広げた体育館のモデルとなった場所。漫画内では「右田記念体育館」として登場します。

体育館は広島経済大学内にあるため、無断で立ち入ることはできません。しかし、高台にあるため、学校外からでも外見を眺めることはできます!


住所:広島県広島市安佐南区祇園5-37-1
電話番号:082-871-1000
営業時間:平日 9:00~20:00、土曜 9:00~16:30
公式HP:広島経済大学

広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

「広島グリーンアリーナ」という愛称を持つ広島県立総合体育館は、インターハイの開会式のシーンで登場します。

作品が描かれた後に、道路向かいに新しいサッカースタジアムが建設されたため、漫画内に出てくる周辺環境は異なりますが広島グリーンアリーナ自体は、そのまま描かれています♡


住所:広島県広島市中区基町4-1
電話番号:082-228-1111
営業時間:9:00~20:00
公式HP:広島県立総合体育館 広島グリーンアリーナ

【尾道市】ぽんのみち

「ぽんのみち」は、2024年の冬アニメで放送されたテレビアニメです。「五等分の花嫁」を手掛けた春場ねぎ氏がキャラクター原案、講談社が初となる原作を担当しています。

尾道市にある雀荘を遊び場にする女子高生を描き、麻雀を題材に物語が進みます。アニメ内には、尾道市内の町並みが数多く登場します♡

尾道駅

尾道市の玄関口である「JR尾道駅」は、作中で頻繁に登場する駅のモデルになっています。駅の近く海側に少し歩いたところには、なしことぱいが座って話をしていたベンチもあるのでさがしてみては?

周辺の建物は少し違いがありますが、アニメ内はほぼ忠実に再現されています。


住所:広島県尾道市東御所町1−1
電話番号:0848-22-4724

猫の細道

「猫の細道」は、アニメ内では、第1弾のキービジュアルとアニメ1話に登場します。

「猫の細道」とは、尾道で最も古くからある「艮神社(うしとらじんじゃ)」に続く脇道を進んで、突き当りから左右に200m続く細い路地の愛称です。

路地内には石や階段のひび割れなどで描かれた猫が多く並びます。近所に住む地域猫たちも数多くいるので、猫たちや猫のイラストを探しながら楽しく散策できます♡


住所:広島県尾道市東土堂町
公式HP:【猫の細道公式サイト】尾道イーハトーヴ

【福山市・尾道市】蒼穹のファフナー

「蒼穹のファフナー」は、小説家の冲方丁がシリーズ構成・脚本を担当する、独特の世界観とキャラクターが魅力のSFロボットアニメ。2004年にアニメの放送が開始してから、20年間の間で6作品続く大人気アニメです。

2023年1月に最新作となる劇場版「蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE」が公開され、再注目を集めました♡

蒼穹のファフナーの主な聖地は、福山市と尾道市となっています。主人公が住む竜宮島のモデルとなっているので、作中には福山市や尾道市のあらゆるところが登場します!

福山市の鞆の浦にある「常夜燈」は、「蒼穹のファフナー」のアニメ版オープニングや作中などによく登場します。常夜燈とセットで海に続く階段があるのですが、忠実に再現されています。

常夜燈


住所:広島県福山市鞆町843-1
公式HP:鞆物語

千光寺参道

真壁家のモデルとなった家が、「千光寺」へ続く参道の途中にあります。踊り場などの若干の違いがあるものの、建物の外見は非常に似ているので、聖地感を感じられるはず♡

千光寺の近くには、作中に登場する家や階段などの町並みが数多くあるので、ぜひ探してみてください。

ちなみに「千光寺」は先述した【ぽんのみち】の聖地でもあります。


千光寺
住所:広島県尾道市東土堂町15-1
電話番号:0848-23-2310
営業時間:9:00~17:00

まとめ

今回は、広島県を舞台としたアニメの聖地をご紹介しましたが、いかがでしたか?

アニメを思い出しながら聖地で写真を撮ったり、好きなシーンについて話し合ったりと、いろいろなデートが楽しめそうです♡また聖地巡礼を機会に、普段行かない街に訪れることで新たな発見があるかも知れません。

聖地巡礼はもちろん、デートとしてふたりで楽しんでみてください!