そうした中、劇中のあるレスラーの存在が物議を醸しているという。
「実在のレスラーが数多登場する中、“ラブリー米山”という今作のオリジナルレスラーも出てくるのですが、『何故、彼女だけ?』と違和感を放っています。確かに“ラブリー米山”は劇中でダンプをイジメたり、あらかじめ試合の結末が決まっている意味で使われる業界用語の“ブック”を破ったとして長与を試合後にフルボッコにしたりと、嫌な役回りではありますが…」(テレビ誌ライター)
異彩を放つラブリー米山の存在に関してプロレス事情に詳しいスポーツライターは明かす。
「ラブリー米山については、『モデルとなっているのは当時歌手デビューも果たすなど人気を集めた美女レスラーのナンシー久美ではないか?』といった憶測もインターネット上では取り沙汰されていますが、その可能性は高いでしょう。過去にはダンプさんが自身のブログで、先輩のナンシーさんと一緒に後輩のやっているお店に行ったエピソードを報告しているのですが、その際に『新人時代は良くいじめられて~カメの甲羅を背中にしょわされたり、おもちゃのお金でガソリンスタンドでまんじゅうを買ってこいとか オレ様と千種は良くいじめられた』(原文ママ)などと綴り、『でも 今は仲良し。。。』とナンシーさんにバックハグする写真を投稿したりもしていますからね」
もっとも、ナンシー本人は過去にプロインタビュアーの吉田豪氏による全女レスラーのインタビュー集で、自身が関わったとされるイジメ疑惑を真っ向から否定している。
「真相は藪の中ではありますが、いずれにせよこうした過去の疑惑や劇中での嫌な役回りもあり、あえて実名は出さずに“ラブリー米山”としての登場となったのではないでしょうか」(同スポーツライター)
異彩を放つ“謎のレスラー”の正体が明かされる日は来るのだろうか。