レストラン列車【丹後くろまつ号】の車窓から、京丹後の海を見ながら地元の魚料理と地酒のペアリングを楽しむの「地肴コース」。秋・冬のコースは2024年10月から2025年3月までの金、土、日、祝に運行していて、「モーニングコース」「ランチコース」「地肴コース」の1日3便を運行。今回は風光明媚な日本海の風景と共に地酒を楽しむ「地肴コース」を紹介します。

“海の京都” を走るレストラン列車

「地肴コース」は、16時5分に天橋立駅を出発。天橋立を観光した後、料理と地酒を楽しみながら終点の西舞鶴駅に17時24分戻るので、旅の仕上げにピッタリ。その後JRを使えば京都には20時前に到着。大阪でも20時30分ごろに着くので、1日たっぷり遊べます。

▲出発は京都丹後鉄道の天橋立駅、16時5分

▲レストラン列車「丹後くろまつ号」

黒いボディカラーにゴールドのラインが美しい「丹後くろまつ号」。デザインは「ななつ星 in 九州」や「或る列車」などを手がけた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏。内装にも木材が使われ、上質さとレトロな雰囲気を備えた走るレストランです。

地酒と楽しむ京都 “海の幸”

天橋立駅を出発すると同時に食事が始まります。料理は舞鶴にあるお洒落な魚屋さん兼レストラン「サカナテラス」がプロデュース。料理に合わせてペアリングする日本酒は、京丹後地域にある酒蔵3軒のお酒を試します。

▲地肴コース

「い」は京丹後市の白杉酒造が食用米のササニシキで作った「金シャリ 純米大吟醸」。「ろ」はどぶろくのような味わいの宮津市のハクレイ酒造「酒呑童子(しゅてんどうじ)にごり酒」。「は」は京丹後市の木下酒造「Ice Breaker 純米吟醸」で、生原酒の力強い味を楽しめます。

▲本日の地酒は「い、ろ、は」と書かれたおちょこで飲みくらべ

▲宮津駅を過ぎると、車窓からは天橋立が横一文字に見られます

本日の地魚は、鯛、ウスバハギ、赤身はカジキで、身が締まっていて歯応えがある日本海の魚らしいお刺身です。カニの足は風味豊かでさっぱりといただけました。