電動車いすの製造・販売・レンタルを行うセリオは、10月よりすべての新規利用者を対象に「簡易適性診断」を開始する。
簡易適性診断は、クイズ形式で電動車いすの利用適性を簡易的に判定する自社作成のアプリだ。
新たな社会問題となっている電動車いす
シニアカーをはじめとした電動車いすは、免許不要で、道路交通法上、歩行者の扱いになる便利なモビリティだ。車を卒業したあとの移動手段として、高齢者を中心に普及が進んでいるが、操作が簡単というメリットの一方、満足に説明を受けず、練習もしないまま乗り出せてしまうという側面も持っている。近年は、車道通行など電動車いすの交通ルールを無視した危険な運転が後を絶たず、新たな社会問題となっている。
より確実な知識定着を目指す
セリオは従来より、すべての電動車いす利用者に「操作方法と交通ルールの説明」「目的地までの同行による運転練習」を中心とした「安全運転指導サービス」を提供してきた。「安全運転指導サービス」では、自宅周辺やいつも使っている道で試乗・練習を行い、安心して利用できるようになるまで安全運転指導員と一緒に練習する。また、利用開始後、同社認定の専門スタッフが自宅を訪れ点検を実施。動作確認、調整、清掃を行うことで、いつまでも快適に安心して利用できる。
さらに、同社の電動カート、電動車いすには、もしものための保険が付いている。購入の場合は1年間、レンタル・リースの場合は契約期間中ずっと補償される。
今回そんな「安全運転指導サービス」に、「簡易適性診断」を加え、交通ルールや正しい使い方に関して、より確実な知識定着を目指す。
交通ルールを再確認するアプリケーション
「簡易適性診断」は、クイズ形式で楽しみながら電動車いすの交通ルールを再確認するアプリケーション。診断内容は、交通ルールや正しい使い方に関するクイズで、シニアカー・電動車いすなど3タイプ別となっている。